田舎の空き家は活用できる? 活用方法や放置するリスクを徹底解説
田舎の空き家を所有している方や、相続予定の方は「活用アイデアを知りたい」「使い道が思い浮かばない」と、悩んでいるかもしれません。本記事では、田舎の空き家を活用する具体例や放置するリスクについて詳しく解説します。負担がかからない活用アイデアも紹介しますので、参考にしてみてください。
田舎の空き家の活用方法例
田舎の空き家は「人口が減っている」「新しい人が入ってきにくい」などの理由で、増える傾向があり、放置状態の空き家が問題視されています。空き家を所収している場合「どうにかして活用したい」と、と思うことでしょう。田舎の空き家活用方法には、たとえば以下のようなものが挙げられます。
- 賃貸経営
- 駐車場経営
- 太陽光発電
- 空き家バンクの活用
賃貸経営
空き家の賃貸経営を、考慮できます。例えば「そのまま貸し出す」「リノベーションして貸し出す」「シェアハウスにする」「民宿にする」「古民家カフェ経営をする」など、さまざまな方法があります。空き家をそのまま貸し出すと、オーナー側の負担はかかりませんが、借り手がつきにくいというデメリットがあります。
特に田舎の空き家は、増える傾向があるため、立地条件によってはリノベーションしてシェアハウスや民泊を経営する方が向いている場合があります。その際は、コストがかかることと、専門のノウハウが必要となることがデメリットです。
駐車場経営
建物を壊して、駐車場経営をする方法もあります。坂が多いなどの理由で、駐車場スペースが十分に確保でない場合、2台以上所有していると駐車場を別途で借りなければならない家庭もあるでしょう。そのような環境であれば、駐車場にすると需要は大きいです。
物件を建て壊す際に費用が発生しますが、駐車場の整地にかかる費用や管理費は比較的低コストです。土地を売却することになったときにも、すでに整地にしてあるため、すぐに売却できます。
ただし、収益率は大きくありません。あくまで「高収入を得るため」ではなく「空き家を無駄にしないため」の方法と考えた方がよいでしょう。
太陽光発電
太陽光発電のソーラーパネルを設置する方法は、田舎の空き家ならではの、活用方法です。特に、広い敷地や大きな屋根を所有している空き家では、太陽光パネルの設置が向いていることがあります。天候に左右されるものの、入居者が入らなくてもある程度の収入が得られるでしょう。
ソーラーパネルを設置する場合は、途中で他の場所に移動するのが難しいため、設置場所に関して慎重に決める必要があります。特に屋根の設置を検討している場合、重さが耐えられるかなど、業者に確認しましょう。
空き家バンクの活用
空き家バンクを活用することも考慮できるでしょう。空き家バンクとは、全国の自治体が運営する、空き家のマッチングシステムです。ネット上で空き家の情報を得られます。空き家バンクを活用すると、全国の人が空き家の情報を得られるので、借り手や買い手が効率的に見つかる可能性があります。マッチング後の手続きは、自治体が委託する不動産会社に引き継がれます。
国土交通省のホームページでも、空き家バンクのホームページに関する情報が載っていますので、参考にできるでしょう(参照:国土交通省)。
活用せず売却する方法も
空き家を活用して、収入を得るのではなく、売却する方法もあります。売却することで、毎年の税金の責任がなくなります。最近は住居用としてだけでなく「民宿」「古民家カフェの経営」などの目的で、田舎の家を購入する人も増えてきています。需要と供給がマッチすると、売却できる可能性もあるでしょう。
売却する場合は、空き家バンクを活用したり、実績を持つ不動産会社に相談したりしてください。特に手続き周りを自分で行うと、書類に不備があったりトラブルになったりするリスクが高くなるでしょう。
田舎の空き家を放置するリスク
「田舎の空き家の活用方法がなかなか見つからない」「活用するにしてもコストがかかる」などの理由で、放置したくなることもあるでしょう。
しかし、田舎の空き家を放置する場合、以下のようなリスクが高まります。
- 「特定空き家」に指定されて固定資産税が増える
- 犯罪に巻き込まれる可能性が増える
- 近隣住民とトラブルになることも
「特定空き家」に指定されて固定資産税が増える
空き家を放置すると、建物の劣化が急激に進み「特定空き家」に指定されるリスクが高くなります。特定空き家とは、崩壊の可能性や衛生上の問題など、近隣に迷惑がかかる可能性があると判断された空き家です。特定空き家について、東京都主税局には、下記の説明が載せられています。
※「特定空家等」とは? 空家等対策の推進に関する特別措置法第2条第2項において「空家等」のうち以下の状態にあると認められるものをいいます。①そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態 ②そのまま放置すれば著しく衛生上有害となるおそれのある状態 ③適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態 ④その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態引用:東京都主税局 |
特定空き家に指定されると固定資産税が増えるため、オーナー側にとっても損出となるでしょう。
犯罪に巻き込まれる可能性がある
空き家を放置していると、思いがけない犯罪に巻き込まれる可能性も否定できません。例えば、放火の原因になったり、犯罪者が隠れ家として利用したりするリスクが高くなります。特に、放置された田舎の空き家は、庭の草が生い茂っていることも多く、近隣から中の状態が見えません。犯罪者の隠れ家の条件にピッタリです。
また、田舎の家は木造であることが多く、一度火がつくとあっという間に燃え上がります。近隣にも、火が移る可能性も否定できません。このように、意図せずとも、近隣の住民を危険にさらすのです。
近隣住民とトラブルになることも
近隣住民とトラブルになる可能性も考えられます。劣化して、崩壊寸前の家が近くにある場合「台風で瓦や木材が飛んでくる」「庭が荒れ放題になり害虫が大発生する」「庭に生えている木が、隣の家まで入り込んでくる」など、さまざまな迷惑がかかることがあるからです。
また、最悪の場合、倒壊した家の一部が、近隣の家を破壊したり、人がけがしたりするリスクもあります。損害賠償問題になりかねません。賠償しなくて良い場合でも、人や人の持ち物を傷つけるのは、避けたいと思うことでしょう。
田舎の空き家を相続放棄する方法
相続した空き家を有効活用するのには、労力も費用もかかります。活用しない場合でも、管理しなければなりません。そのため、空き家の相続放棄をしたいと考える人もいます。相続放棄をする場合は「不動産を相続したと知った日から3ヶ月以内」に、家庭裁判所で「相続放棄の申述」手続きを行います。相続放棄をすると、借金やローンを相続する義務もなくなるメリットがあります。
しかし、空き家だけでなく、全ての相続を放棄しなければなりません。状況によっては、一度空き家を相続しその後で手放すメリットの方が大きいこともあるでしょう。また、相続財産管理人を選任する義務や、新しい持ち主が見つかるまで空き家を管理する義務なども伴います。不動産会社や、司法書士など専門家に相談し、自分だけでは判断しない方が良いでしょう。
空き家の有効活用は「負担ゼロ円」のフリーノベーションがおすすめ!
「空き家を相続するのは避けられないけど、自分で管理したり活用したりするのは難しい」と悩んでいる場合は、「フリーノベーション」を活用するのはいかがでしょうか。
フリーノベーションとは、オーナー様と弊社との間で契約を結んだ後、弊社が空き家の管理や運営をするというサービスです。立地条件を考慮し、空き家の活用方法を検討・リノベーションします。リノベーションや管理費などは弊社が負担します。そして、オーナー様は手間をかけずに家賃収入が得られます。賃貸経営には、費用の負担はもちろん、専門の知識やノウハウも必要です。
オーナー様の負担金0円で賃貸経営をスタートできるメリットの多いサービスなので、ぜひご検討ください!
田舎の空き家を有効活用して資産運営しよう!
田舎の空き家には「賃貸経営」「太陽光発電」「駐車場経営」など、さまざまな活用方法があります。スキルや知識を持っているのであれば、上手に活用し、収入を得られるでしょう。
しかし、収入を得るためには、コストも労力もかかり、放置すると「特定空き家に指定される」「犯罪に巻き込まれる」などのリスクも高くなります。
空き家を相続し、使い道に悩んでいる場合、フリーノベーションの検討も1つの方法です。無料査定も行っていますので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。