古民家をリノベーションしたい! 流れや費用の抑え方、注意点まで詳しく解説

古民家をリノベーションした民宿やカフェが「おしゃれ」と人気を呼んでいます。古民家を所有している方はもちろん、古民家を購入してリノベーションしたいと考えている方もいるでしょう。古民家をリノベーションすると、独特な雰囲気を残しつつ、素敵な空間に蘇らせられます。今回は、古民家をリノベーションする費用や流れ、注意点などを詳しく解説します。

 

【基本】リノベーションとリフォームの違い

リノベーションとリフォームの違いは以下の通りです。

【リノベーション】
大規模工事を行い、今よりさらにグレードアップした状態にすること

- 例 -

  • デザイン性の良いインテリアに改良する
  • 仕切りの壁や天井をなくして広々とした空間を作る

 

【リフォーム】
建物を修理して新築の状態に戻すこと

- 例 -

  • 壁紙やキッチンの床を貼り替える
  • キッチンやお風呂を交換する

リノベーションは、大規模工事をして機能やデザインを新築の状態よりさらにグレードアップさせることです。特に、古民家は独特の雰囲気があるのでリノベーションに最適といえます。

古民家のリフォームについてさらに詳しく見る

 

古民家リノベーションの魅力

古民家をリノベーションすることで、古民家の良さがさらに磨かれ、さらに素敵な家になります。古民家リノベーションの魅力を詳しく解説していきます。

 

広い間取りが叶う

古民家は広い間取りを活かしたリノベーションをしやすく、広々とした空間を作り出せます。もともと古民家の作りは土間や台所をはじめ、それぞれの部屋が広いことが多いのに加え、部屋が襖で仕切られていることが多いためです。

古民家の作りを上手に残しつつ、例えば次のようなリノベーションができます。

  • 広々としたキッチンやリビング
  • カフェやオフィスとして活用
  • 鍼がむき出しになった高い天井

広い間取りを贅沢に使った、心も体もリラックスできる空間を作り出せるでしょう。

 

独特な雰囲気を活かせる

古民家をリノベーションすると、その独特な雰囲気を活かせます。古民家には、昔ながらの日本建築のデザイン性や、長年使い続けられてきた建物が持つ深い味わいがあります。例えば、味わいのある柱や梁や昔ながらの土間、木材本来の良さを味わえる建築スタイルなどです。

趣ある柱や梁などの色合いは、年月が経っているからこそ出せるもの。現在の建物が真似をしたくでも、できるものではありません。古民家をリノベーションするなら、良いところを活かしつつ、現代の生活スタイルに合わせたデザインへとさらにグレードアップできます。

 

古民家リノベの費用相場

古民家のリノベの費用は広さや状態、業者によって大きく変わりますが、相場目安は1000〜2000万円程度です。古民家のリノベーションに必要な工事内容の例には以下のようなものがあります。

  • 耐震性の補強
  • 水回りの補修
  • 断熱性や機密性の補強
  • バリアフリー工事
  • 屋根・サッシ・外壁の修理
  • 内装の改造

リノベーションはリフォームではありません。さらにグレードアップした空間を作ることを目的としています。古民家で居心地よく生活するためには、耐熱性・機密性などを修理したり補強したりする必要があります。もともと古くなっている箇所を修理しつつ、今のライフスタイルに合わせた、おしゃれな内装にすることも重要です。リノベーションする範囲や古民家の状況にもよりますが、工事費や材料費を考えると1000万〜2000万円かかります。

 

古民家リノベーションの費用を抑えるポイント

古民家リノベーションの費用を抑えるために、以下のようなポイントを押さえておきましょう。

  • 補助金を活用する
  • 複数業者を比較する
  • できる箇所は自分で行う

 

補助金を活用する

古民家をリノベーションする場合、補助金を活用できるケースが少なくありません。例えば、下記の工事の際に補助金が出ることがあります。

  • 耐震性の補強工事
  • バリアフリー工事
  • 手すりをつける工事
  • 省エネ対策のための工事

補助金が適用できる条件やケースは自治体によって異なりますので、地元の自治体で確認してください。上手に活用するなら、古民家のリノベーション費用を抑えるだけでなく、リノベーション内容を更にグレードアップできる可能性もあるでしょう。

古民家の補助金についてさらに詳しく見る

 

複数業者を比較する

リノベーションの業者と契約する前に、複数業者と比較してみることも重要です。その際は、次のようなポイントを押さえましょう。

  • 大手の会社ではなく地元の工務店だと安くて融通が利くことがある
  • 事前調査を欠かさない
  • 古民家のリノベーションの実績が多い業者を選ぶ

地元の工務店は比較的費用が安く、工事内容も融通を利かせてくれる場合があります。また、工事途中で「不具合や劣化が見つかった」となり、追加修理が必要になるトラブルを避けるために、見積もりの前に事前調査をしっかりとしておくことが大切です。
古民家リノベーションの実績が多い業者を選ぶと、工事がスムーズに進みやすいでしょう。

 

できる箇所は自分で行う

全ての工事を業者に依頼するなら、高額な費用になるので、できる箇所は自分で行える場合もあります。

  • 棚の取り付け
  • 漆喰塗りや塗装

しかし、古民家のリノベーションではDIYはおすすめできません。耐久性に関する知識や電気工事士や設備士などの資格が必要とする工程があるためです。例えば、スイッチの取り替えや、配線をいじる必要のある作業は電気工事士の資格が必要です。DIYをしていると、家事や崩壊などの事故のリスクを伴う場合があります。リノベーションは専門の業者に依頼するのが安心です。

 

古民家リノベーションの注意点

古民家はアイデア次第で、素敵な空間を作り出せるポテンシャルの高い物件だといえます。しかし、古民家は古い木造建築のため、以下のような注意点も存在します。

  • 耐震性のチェックが必要
  • バリアフリーや水回りのリノベに費用がかかることも
  • 工期が長くなる可能性がある

 

耐震性のチェックが必要

古民家は古いぶん耐震性が弱い可能性があるので、チェックをしっかりと行うことが大切です。そもそも古民家が建てられた時代には、現代の耐震性に関する法律が存在していなかったケースも珍しくありません。そのため、現在の耐震性の条件に合っていない可能性が十分に考えられるのです。

「日本瓦が重すぎて危ないので屋根の補強が必要」「土台の強化が必要」「柱の強化が必要」など、現在の法律に従いつつ、耐震性を強化する必要があります。日本は地震が多いので、耐震性のチェックは欠かせません。専門家にしっかりとチェックしてもらいましょう。

古民家の耐震補強についてさらに詳しく見る

 

バリアフリーや水回りのリノベに費用がかかることも

バリアフリーや水回りの工事に、思った以上の費用がかかるケースも少なくありません。古民家は段差が多く高い構造であることもあり、全体をバリアフリーにするには大艇的な工事が必要です。おしゃれな空間や雰囲気を残しつつバリアフリーにするためには、高額な費用がかかる可能性も否定できません。

加えて、トイレやキッチンなどの水回りのやり直しが必要になるケースが多いでしょう。水洗トイレ・システムキッチン・ユニットバスを取り入れたり、位置を変更したりする場合は特に、浄水と下水工事も必要です。

 

工期が長くなる可能性がある

古民家のリノベーションを実施する場合、以下のような理由から工期が長くなことが考えられます。

  • 伝統的な工法で作られている
  • 専門の技術者でないとできない作業もある
  • 工事の途中で問題を発見することがある

そもそも、古民家は伝統的工法で作られているため、1つひとつの作業に手間がかかります。技術者でなければできない作業も多く、工事に時間がかかるのです。また、どんなに事前確認をしていたとしても、工事途中で問題を発見する可能性も少なくありません。追加工事のために、予定より後期が長くなることもあるでしょう。

 

古民家を賢く活用したい方は「フリーノベーション」がおすすめ

古民家のリノベーションを希望している方は、コストも手間もかけずに古民家を蘇らせられる「フリーノベーション」を検討してみてはいかがでしょうか?
フリーノベーションとは、弊社と賃貸借契約を結び、預かった古民家を弊社がリノベーションを行うという古民家の活用方法です。リノベーションをした古民家は、弊社が賃貸経営し、オーナー様に毎月の家賃収入が入ります。当然、リノベーション費用はすべて弊社が負担するので、オーナー様に負担がかかりません。古民家を素敵に再利用できる方法なので、ぜひ検討してみてください。

 

[フリーノベーション古民家活用事例1]築80年の古民家を蘇らせる

築80年になる木造建築の古民家を、蘇らせた例です。建物調査の際には、予想以上の建物が劣化しており、大規模なリノベーションが必要な状況だと判明。古民家再生チームに委託し、リノベーションを、実施しました。「床や天井を開けてみないと分からない」という古民家工事にありがちな問題が続出するなか、特殊な技術や経験をもとに対応していきます。建物の劣化や昔ながらの設備の問題で、工事が大幅に遅れましたが、築年数の古い古民家の再生工事を嫌がる業者が多いなか、見事美しく蘇りました。

事例:古民家シェアハウス「 ナカノコミチ」

 

[フリーノベーション古民家活用事例2]ボロボロの古民家を開放感のあるシェハウスに

ボロボロだった古民家を、シェアハウスにリノベーションした事例です。山小屋風の家にリノベーションしました。横須賀の「猿島」を見下ろせるオーシャンビューの景色を生かしたデザインです。建てられた当時の味わいがある梁を残した天井は、唯一無二の存在感を醸し出しています。ヴィンテージ風の照明や薪ストーブが、内装のインテリアにマッチ。使用できなくなった扉の代わりに、別現場の古い扉を取り付けるなど、建物の雰囲気を崩さないようにという詳細なこだわりを貫いています。

フリーノベーションについて詳しく見る

 

古民家リノベーションは押さえておくべきポイントが多い! 費用をかけたくない方はフリーノベーションも視野に

古民家のリノベーションはポテンシャルが高く、建物の味わいや素材を生かしたおしゃれな空間が作り出せます。一方で、古い建物は劣化も激しく、現在の生活スタイルや法律の基準に合っていない可能性もあります。また、材料費や工事費に高額な費用がかかり、工事期間も長引くことも考えられるでしょう。そのため、個人として古民家をリノベーションするのはややハードルが高いといえます。

古民家を上手に活用し運営するため、フリーノベーションを検討するのはいかがでしょうか。無料査定も行っていますので、気になる方はぜひ気軽にお問い合わせください。

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