古民家を再生する方法とは? 費用や事例、DIYについても詳しく解説!

古民家を再生して活用することが、少しずつブームになってきています。独特の味わい深い家の雰囲気が「古き良き日本の歴史や文化を感じる」と人気です。古民家を所有している方や、購入を考えている方の中には「古民家を再生するにはどうしたら良い?」とお悩みの方もいるでしょう。そこで今回は古民家再生方法や事例、費用、補助金まで詳しく解説します。

 

古民家の再生方法

古民家の再生をするには主に、以下のような方法があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。

  • 建物を残してリフォーム
  • 解体リフォーム
  • 移築リフォーム

 

建物を残してリフォーム

建物を残してのリフォームは、古民家だけでなく、多くの現場で採用されている一般的な方法です。梁・柱などの建物の構造部分を残し、耐震工事・修理・水回りの改善・内装や電気工事などを行います。大規模改装の場合、リノベーションとも呼ばれます。メリットとデメリットは以下の通りです。

【メリット】

  • 古民家の雰囲気や趣を残しつつおしゃれな空間を作りやすい
  • 水回り・設備・電気系統を改善できる
  • リフォームの中では安い

【デメリット】

  • デザインによっては、古民家の良さを失われることもある

建物を残してリフォームする場合、建物が持つ味わいを残せるプランを考えることが大切です。

 

解体リフォーム

解体リフォームとは、床・梁・柱などを解体し、傾いたり傷んだりしている部分を調節する方法です。一部を解体する半解体リフォームと、全部を解体する全解体リフォームの2つの方法があります。

【メリット】

  • 劣化しているところを修繕できるため建物を長く利用できる
  • 強度が高くなる
  • 古民家の原型を活かしやすい

【デメリット】

  • 年季の入っているものを一度取り壊して建て直すので、強度が落ちることもある
  • 耐震性に関する対策をしっかりと行う必要がある

劣化している場所を修繕できるメリットがありますが、年季の入った建物を取り壊して組み立てることにはリスクも伴います。

 

移築リフォーム

移築リフォームとは建物を別の場所に移して、再度立て直すことで、次の3つに分かれます。

  • 完全移築リフォーム

古民家をほぼそのまま移築する

  • 部分移築リフォーム

建物の一部や材料を、再生プランに応じて使用する

  • 構造体移築リフォーム

柱・梁など強度と趣のあるものだけを利用する

また、移築リフォームのメリットとデメリットは、下記の通りです。

 

【メリット】

  • 自分のお気に入りの古民家を好きな場所に建てられる
  • 良質な材料を再利用できる

【デメリット】

  • 手間も時間もコストもかかる
  • しっかりとした計画が必要

デザインだけでなく、建物の劣化具合を考慮し、移築リフォームをするかを見極めて、決定する必要があるでしょう。

 

古民家再生にかかる費用

古民家再生にかかる費用は広さや状態によって大きく変動しますが、相場目安は以下の通りです。

【建物を残してリフォーム】
1000〜2000万円。修理だけでなく内装や水回りを大幅に変える大規模改装(リノベーション)する場合は3000万円になるケースもある。

【解体リフォーム】
2000〜3000万円程度

【移築リフォーム】
3000〜4000万円程度。解体・運搬費用もかかるためコストが高くなる

 

古民家再生には、例えば以下のような作業が必要です。

  • 劣化した材料を交換する
  • 現在の耐震基準に合わせて建物を補強する
  • 水回りや設備を改善する
  • 電気配線をやり直す

 

実際に工事に着工した後で問題が発覚し、追加工事が必要になるケースも少なくありません。安全に生活するために、仕方のないことですが、古民家再生にはコストがかかるのをしっておきましょう。

 

古民家再生で使える補助金

古民家の再生で使える可能性がある補助金には以下のようなものがあります。

  • 耐震補強に関する補助金
  • バリアフリーに関する補助金
  • 省エネに関する補助金
  • 各自治体から出る補助金

古民家の再生計画を立てる時に、どの補助金が適用になるのか調べておくとよいでしょう。

 

耐震補強に関する補助金

耐震補強に関する工事を行う場合、関連の工事に伴う補助金が出る可能性があります。多くの古民家は、耐震基準を満たしていないので、安全のためにも、国の基準を満たすためにも耐震補強をしなければなりません。例えば、国土交通省は建物の耐震化に向けた取り組みの一環と条件を満たした建物の耐震工事の補助金を出しています。(参照:国土交通省ホームページ

古民家は、築年数がかなり経過しているケースも多いため、国土交通省の基準を満たしている可能性が高いでしょう。

古民家の耐震補強について詳しく知っておく

 

バリアフリーに関する補助金

「高齢者住宅改修費用助成制度」を利用するなら、バリアフリーに関する下記の工事費の補助金が受けられる可能性があります。

  • 段差の解消
  • 手すりの取り付け
  • トイレの改装
  • 扉の取り替え
  • 床材の変更(転倒防止のため)

古民家は、高さのある段差・傾斜のある階段など、バリアフリーとは程遠い状態であることも多いため、工事を希望する人も少なくありません。工事に取り掛かる前に、条件や申請方法について自治体の介護保険担当課などに相談してみましょう。

 

省エネに関する補助金

国や自治体は、省エネに関する工事を積極的にサポートしているため、改装工事のときに補助金が支給されるケースがあります。支援の一例を下記にまとめました。

  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業(国交省)
  • 既存住宅における断熱リフォーム支援事業(環境省)

参照:国土交通省のホームページ

例えば、断熱材を引き詰めたり、ガラスや窓を交換したりする工事の援助金が出ます。古民家の再生工事では、断熱材や窓など省エネ対策を考慮に入れた工事が必要になることも珍しくありません。省エネに関するキャンペーンを行っていることもありますので、自治体に相談してみましょう。

古民家の断熱について詳しく知っておく

 

各自治体から補助金が出る場合も

古民家再生に関する補助金の細かい条件や費用は、自治体によって異なります。各自治体が独自にキャンペーンを行っているケースも、少なくありません。自分の住んでいる地域や、古民家再生工事をする予定の地域では、どの補助金ができるのか確認しておきましょう。例えば、新潟県では「空き家活用推進事業」を実施しています。(参考:新潟市のホームページ)中には、50〜100万円という大きな額の援助を受けられることもあります。その際は、補助金が出る条件・申請に執拗な書類・申請の仕方などを詳しく確認しましょう。

 

古民家再生はDIYでもできる?

棚を取り付けたり、漆喰を塗ったり塗装をしたりする作業はDIYでも可能です。しかし、特別な技術や資格を持っていない人がDIYで古民家再生をするのは、下記のような点からおすすめできません。

  • 耐震性を強化するには専門の技術と知識が必要
  • 電気工事や設備工事には資格が必要

電気配線を変更したり、ガスを取り付けたりするのには資格が必要です。古民家の分電盤や電気配線は古いものが多く、プロによる工事が必要なケースも少なくありません。古民家は耐震性を強化する必要のあるため、専門のスキルと知識を持った人が工事にあたった方がよいでしょう。

 

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