リノベーションマンションとは? 購入するメリットやデメリット、注意点などを解説!

新築物件よりも格安で購入できることから、リノベーションマンションが人気物件として注目されています。リノベーションマンションを検討するにあたり、後悔しないためにもメリットと注意点の両方を知っておくことは重要です。今回はリノベーションマンションのメリットや注意点について解説します。

 

リノベーションマンションとは?

もともとのマンション物件をリノベーション(大規模改装)して、付加価値がついた物件のことをリノベーションマンションと呼びます。工事の施工主や、マンションのオーナーや不動産会社です。売る前に改装工事をすることで、デザイン性や、機能性がグレードアップします。資産価値を上げ、良い買い手がつくことを目的にしています。

不動産会社がリノベーションする場合は、マンションを丸々一棟大型リノベーションして売り出すことも珍しくありません。また、リノベーションには大きく分けて、部分的に改装する「部分リノベーション」と、間取りやデザインなど全てを改装する「フルリノベーション」の2種類あります。

リノベーションとリフォームの違いについて

 

リノベーション済みマンションを購入するメリット

リノベーション済みのマンションは、たとえば次のようなメリットがあります。1つずつ詳しく解説していきます。

  • 新築物件よりも格安
  • 立地の良い物件が見つかりやすい
  • 内装や設備は新築と大きな差がない
  • 購入後すぐに住める

 

新築物件よりも格安

リノベーションマンションの物件は、同じエリアの新築物件に比べると格安価格で購入できる可能性が高いです。新築物件に比べて1割〜3割近く、場合によってはそれ以上安いこともあります。
マンションを新築で購入するのは難しくても、リノベーションマンションであれば購入できる方も少なくありません。また、新築とリノベーションマンションが同じ価格だった場合、リノベーションマンションの方が広く部屋数が多いなど条件がよい場合もあります。

 

立地の良い物件が見つかりやすい

リノベーションマンションは立地条件の良い物件が見つかりやすいことも、大きなメリットです。例えば「駅周辺」「アクセスが良い」「買い物しやすい」「評判の良い学校に近い」「徒歩圏内で全ての用事が完結する」「病院に近い」など、生活環境が整っているエリアの物件を探しやすいでしょう。新築物件のみを探すのに比べると、物件の数も多く選択肢が広がります。住みたいエリアが既に決まっていて、エリアの価格相場が予算を超えているときには、リノベーションマンションを検討するとよいでしょう。

 

内装や設備は新築と大きな差がない

リノベーションマンションは、改装工事のときに、システムキッチンやユニットバス、トイレなど、最新の設備を備えていることが多いため、内装や設備は新築とほとんど変わりません。むしろ、グレードアップした機能を兼ね備えたものを搭載していることもあります。内装もおしゃれで、広々としているなど、デザイン性と機能性を兼ね備えた物件も数多く存在します。新築に比べて値段が安価なのに、家の内装や設備は新築とほとんど変わらないため、リノベーションマンションを購入したいと考える人も少なくありません。

 

購入後すぐに住める

リノベーションマンションを購入すると、マンションを購入して自分で住む場合に比べて、購入後そのまま住めるというメリットがあります。マンション購入後、自分でリノベーションすると自分のライフスタイルに合った間取りや、自分好みの内装が選べるので、リノベーションマンションよりもさらに、気に入った空間になるでしょう。
しかし、マンションを購入後に自分リノベーションする場合は、設計や工事の手配を全て自己責任で行わなければなりません。リノベーションの工事期間もかかるため、すぐに住むのは不可能です。負担やストレスなく、すぐに住みたい方は、リノベーションマンションが向いています。

 

リノベーション済みマンションを購入するデメリット

リノベーション済みマンションを購入することには、以下のようなデメリットも伴います。購入する際に、良い物件を見極めるためにも、デメリットについて詳しく理解しておきましょう。

  • 耐震性に問題がある可能性がある
  • リノベーションの質の悪いマンションもある
  • 希望の間取りやデザインでない場合も

 

耐震性に問題がある可能性がある

リノベーション済みのマンションは、建てたれた時期によっては耐震性に問題がある可能性があります。日本の耐震基準は1981年6月に大きく変わりました。そのため、1981年6月以前に建てられた建物は、今の耐震基準を満たしていない可能性があります。もちろん全ての建物が基準に達していないわけではなく、中には丈夫な物件もあります。心配な場合は、1981年6月以降に建てられた建物の物件を探すとよいでしょう。また、信頼できる不動産会社に、建物の耐震性についても確認すると安心です。

 

リノベーションの質の悪いマンションもある

見た目は良くても、リノベーションの質の悪いマンションも存在します。工事過程や、配線、配管の状態を確認できないため、住み始めると問題が起こる可能性も否定できません。リノベーション自体は、丁寧にしている場合でも建物自体が古いと、エレベーターや廊下、エントランスなどの作りが劣化している可能性もあるでしょう。さらに、断熱性、防音性が十分でなかったり、電気契約容量が小さかったりする問題も起こり得ます。デザインや、機能性だけでなく、設備についても確認することが大切です。

 

希望通りのデザインでない場合も

リノベーションマンションは既に改装工事を終わらせた物件ですので、完璧に自分の希望沿った物件を見つけるのは難しい場合もあります。例えば「システムキッチンのデザインは完璧だけど、トイレが気に入らない」「立地条件も値段も部屋の数も条件に合っているけど、間取りが好きではない」など、どこか気になるポイントが出てくる可能性があります。
リノベーションマンションを購入する場合は、重要視するポイントを決めておく必要もあるでしょう。完全に希望通りの物件を購入したい場合は、「新築マンションを購入する」「自分でリノベーションする」などの選択肢の方が向いています。

 

リノベーションマンションを購入して後悔した理由

リノベーションマンションの購入を考えている方は、既に購入した方の感想が気になるのではないでしょうか。多くの方はリノベーションマンションを購入後、次のようなことを後悔しています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

  • キッチンや水回りの設備が古かった
  • 修繕積立金が想像以上にかかった
  • 配管など見えない箇所が劣化していた

 

キッチンや水回りの設備が古かった

リノベーションマンションを購入後に起こりがちなのが、キッチンやお風呂などの水回りのトラブルです。キッチンや、お風呂などなどの設備が古く、使い勝手が悪かったということもあります。また、リノベーションで水回りを移動させていた場合、排水がきちんと流れずに逆流するなどの問題も起こりかねません。見た目だけでなく、水を流したり、全部の扉を開けたり、カビ臭くないか確認したりする必要があるでしょう。

 

修繕積立金が想像以上にかかった

「修繕費積立金」とは、建物全体の修繕をするための積立金で「管理費」とは別に払うものです。廊下やエレベーター、照明、エントランス、マンションの壁などの共同スペースは、使い続けるうちに修理をしなければなりません。例えば、数年に一度、外壁塗装したり、照明を交換したりする工事が必要になるでしょう。工事費用は「修繕積立金」から出るため、マンションのオーナーは支払う義務があります。
特に古いマンションだと、修繕が必要な箇所も多くなるので「思った以上に高くついた」と感じる人も少なくありません。

 

配管など見えない箇所が劣化していた

配管などの見えない箇所が劣化していることも少なくありません。新しく備え付けられたキッチンそのものの設備が良くても、配管が悪く水漏れや逆流などの問題が発生することがあります。また、水道管が錆びており「水がまずい」「水が臭い」「濁っている」などの状態である可能性もあるため注意しましょう。

 

リノベ済みマンションの選び方・注意点

新築に比べると安いとはいえ、マンションの購入は人生を左右する大きな買い物です。購入後、満足して生活を楽しみたいですよね。ここは、リノベーション済みのマンションの賢い選び方や注意点について解説します。

 

資産価値を把握

リノベーション済みのマンションを購入する前に、マンションの資産価値を確認しましょう。中古マンションは、築年数が経過しているので資産価値が下がっていますが、リノベーションしたことで物件の資産価値は上がっています。さらに、アクセス条件やマンションの管理状況なども考えて、全体的な資産価値を把握する方がよいでしょう。資産価値の高いマンションを購入した場合、将来的に売却することになったときにも有利です。

 

耐震性や断熱性、密性をチェック

耐震性、断熱性、密性をチェックしましょう。先ほども考えた通り、古い物件は耐震性に問題があることも考えられます。さらに、断熱性や密性も劣化している可能性が高いでしょう。マンションは集団住宅なので、お互いにちょっとした音が気になりトラブルになりかねません。同じリノベーションマンションでも、水回りだけを部分的に変えているリノベーションだと、断熱性や密性が改善されていないことも考えられます。リノベーションした箇所を確認しましょう。また、窓の周辺に結露がないか、隙間風が入ってこないかなどもチェックの対象となります。

 

配管経路の確認

購入後に水回りのトラブルに悩まされないためにも、配管経路を確認しましょう。マンションを購入する前に、全ての水道の蛇口から水を流したり、実際に水を飲んだりして確認する方がよいでしょう。特に、前の配置からキッチンなどの配置を大きく動かしている場合は念入りに確認してください。
水道の配管に加えて、電気の契約容量や、インターネット回線の有無についても確認しておくのがおすすめです。

 

管理規約も細かく見ておく

管理規約を細かくチェックしてください。管理費、修理費積立金などを把握し、おおまかな出費を把握できます。今後のマンションの修繕計画、ゴミ置き場の状態なども確認すると良いでしょう。入念なチェックをすることで、気持ちよく生活したり、近所とのトラブルを避けたりする助けになります。修繕計画を知りたい場合は、不動産会社を経由して確認できます。また、過去に行われてきた修繕内容についても確認するなら、マンションがどのように管理されてきたのかイメージできるでしょう。

 

空き家は費用をかけずに活用できる「フリーノベーション」がおすすめ

リノベ済みマンションの購入に関して解説しました。なかには、今の持ち家からマンションへ引っ越すことを考慮している方もいらっしゃることでしょう。家を処分したり、家賃運営をしたりする方法がわからずに悩んでいる方は、「フリーノベーション」での活用を検討してみてはいかがでしょうか。

フリーベーションとは弊社とオーナー様との間で契約を結んだ後、弊社がオーナー様に変わってリノベーションをして賃貸運営するサービスです。リノベーション後は、シェアハウス、民泊などに活用します。賃貸運営のノウハウや知識がなくても、オーナー様に家賃収入が入ってきます。オーナー様は、リノベーションを計画したり費用を出したり、運営したりしなくてよいので、負担がかかりません。空き家の活用方法に、困っている方におすすめのサービスです。

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メリットや注意点を押さえて、賢くリノベーションマンションを選ぼう!

リノベーションマンションは、賢く選ぶと、新築に比べて安く購入でたり、良い設備が整っていたりするメリットがあります。しかし、間取りやデザインが希望通りでないことや、配管に問題がある可能性もあることなどの注意点もあります。購入する際は、見た目だけで判断せずに、リノベーションの内容や、マンションの管理規約、不動産会社の意見などを考慮して決めましょう。

マンションを購入するにあたって、今住んでいる家の活用方法に悩んでいる方は「フリーノベーション」もご検討ください。オーナー様は負担ゼロで賃貸経営ができる便利なサービスです。
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