古い家は漏電で火災が起きやすいのか? 漏電の不安を感じた時の確認方法や対策も解説!

古い家を所有している方は「漏電が原因で古い家が全焼した」と聞いて、心配になったことがあるかもしれません。古い家は漏電が起こりやすく、放置していると火災が発生するリスクがあります。今回は、漏電をしていないか確認する方法や家事にならないための対策方法について解説します。また、気になる賠償責任についても解説しますので参考にしてみてください。

 

古い家では漏電による火災が起こりやすい?

漏電とは、何らかの理由で、電気が回路から外れて流れてしまっている状態のことを指します。漏電が起きると、人が感電したり、漏電火災を引き起こす可能性があります。

特に古い家では漏電や漏電による火災が起こりやすい状態です。古い家は老朽化が進み、電気配線がもろくなったり、材質が腐食したりしていることが多いためです。ネズミやイタチなどの小動物がコードをかじり、電気が漏れるケースも発生しています。

また、漏電を防ぐためのブレーカーそのものが有効に機能していない危険性も考えられます。雨漏りによって、電源のコードや配電盤に水がかかり、漏電が発生するリスクもあるでしょう。このように、古い家では、電気配線や分電盤に気を配り、漏電をしていないか細心の注意を払う必要があるのです。

 

漏電していないか確認する方法

古い家を所有しているのであれば、漏電していないか注意を払う必要があります。漏電を確認する方法には以下のようなものがあります。それぞれの方法について、詳しくみていきましょう。

  • テスターで確認
  • ブレーカーで確認
  • 業者に調査を依頼

 

テスターで確認

漏電していないかについて、テスターで確認する方法があります。例えば「クランプメーター」と「メガー」を利用して漏電のチェックをできます。「クランプメーター」は「負荷電流」と「漏れ電流」を測定するもので価格は、1万円〜3万円程度です。漏電が疑われる箇所にコードを挟んで測定します。

「メガー」は「電圧」「回路」「電流」を測定するもので、価格は2万円〜3万円程度です。主幹ブレーカーをオフにした後、分岐ブレーカーを全てオンにした状態で測定します。異常な数値が測定された場合は、漏電が発生している可能性があります。分岐ブレーカーをオン・オフにして、異常な数値が出ている箇所を特定しましょう。

 

ブレーカーで確認

ブレーカーを使って、漏電の確認ができます。ブレーカーは、電気がかかりすぎると落ちる仕組みになっており、電気が不必要に供給されるのを防ぐ働きをしています。漏電により、電気が不必要に流れているとブレーカーが落ちるので、漏電している場所が特定できるのです。

ブレーカーには漏電遮断器(漏電ブレーカー)が付いており、漏電の確認ができます。手順は、次のとおりです。

  1. 安全ブレーカのつまみを全てオフにする
  2. 漏電ブレーカーを全てオフにし、その後オンにする
  3. 安全ブレーカーを1つずつオフにしていく(オンにした時に漏電ブレーカーが下がらなければその回線は正常、ブレーカーが下がった場合は問題がある可能性が高い)
  4. 以上があった安全ブレーカーは下げたままにしておく
  5. 漏電ブレーカーをオンにし、最後まで同じ作業を繰り返す

以上の作業で、安全ブレーカーを下げている箇所は、漏電している可能性があります。漏電がしている可能性がある箇所のコンセントは抜き、修理が完了するまで使用しないでください。また、古い家で漏電ブレーカーが付いていない場合や、壊れている場合は、設置を検討しましょう。

 

業者に調査を依頼

業者に漏電の調査を依頼するのも効果的な方法です。特に、古い家では、電気の配線が入り乱れている場合もあり、素人が特定するのは難しいこともあるからです。業者に頼む場合は
「電気保安協会」か「契約している電気会社」もしくは「専門店」に相談しましょう。
調査を依頼する場合は、調査費用がかかることもあり目安は6000円ほどです。「電気保安協会」か「契約している電気会社」で調査のみを依頼する場合は無料のこともあります。
しかし、修理代は別途にかかることを覚えておきましょう。

 

漏電の対策方法

古い家では、漏電している箇所を特定することも大切ですが、漏電対策をしっかりしておくことも重要です。対策法には、漏電したときの被害を最小限に抑える対策と、漏電防止の対策の2種類あります。具体的な漏電の対策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • アース線を正しく接続する
  • こまめな掃除
  • タコ足配線を避ける
  • 漏電遮断器の背設置

 

アース線を正しく接続する

アース線を、正しく接続しましょう。アース線とは、洗濯機や電子レンジなどの家電についている緑色の線です。アース線は、万が一漏電したときに、電気を逃す働きをします。漏電そのものを防ぐわけではありませんが、感電のリスクを下げられるでしょう。接続方法はとても簡単で、コンセント付近に、アース専用の差し込み口がありますので繋ぐだけです。

 

こまめな掃除

こまめに掃除をして、埃やゴミがコンセント付近につかないように気をつけることも重要です。埃がたまった状態のコンセントを使うと、埃が水分を吸収して、火花放電が発生します。そして「トラック」という電気の道ができ、発火の原因となります。これが「トラッキング現象」です。トラッキング現象が起きるのは古い家に限ったことではありませんが、古い家は、木造住宅であることが多く、火が付くと燃えやすいため気をつける必要があります。

 

タコ足配線を避ける

タコ足配線を避けて、コンセントの周りはすっきりとさせましょう。コンセントが足りないときにタコ足配線を使用すると便利ですが、過度にタコ足配線を利用していると、ショートが起きて火災の原因になります。特に、キッチンは、オーブンレンジ、電子ケトル、炊飯器など電圧の大きな電子器具が多く、タコ足配線にしているととても危険です。
コンセントが足りない場合は、増設工事を検討しましょう。また、面倒だったとしても、その都度コンセントを差し替えて使用すると、火災防止になります。

 

漏電遮断器の背設置

漏電遮断器とは、漏電ブレーカーとも呼ばれ、漏電が発生したときに自動的にブレーカーが作動して、火災や事故を防ぐものです。古い家だと、漏電遮断器が壊れている場合はもちろん、設置されていない可能性もあります。また、分電盤自体がなく、安全ブレーカーが壁に直接付けられているケースも珍しくありません。
古い家のブレーカーや分電盤、漏電遮断器を確認し、設置しましょう。分電盤は電気工事士の資格がある人のみが扱えます。勝手に触るのではなく、専門家に工事をお願いしましょう。

 

漏電以外も? 空き家の火災原因

古い家が空き家である場合、漏電以外でも次の理由で火災が起きるリスクがあります。住んでいない家は、火災が起きてもすぐに気づかないため、全焼被害となる可能性も高いでしょう。

  • タバコのポイ捨てによる火災
  • 放火
  • 延焼による火災

 

タバコのポイ捨て

近所の人や通りがかりの人がタバコの吸い殻をポイ捨てしたことが原因で、火災につながる可能性があります。タバコの火が完全に消えていない場合、木造建築の古い家は、あっという間に燃え広がってしまうでしょう。特に、枯れた雑草や新聞紙など、燃えやすいものが庭に置いてある場合、たまたま燃え移った火がそのまま火災へ発展する可能性もあります。

 

放火のリスク

空き家は、放火のリスクが高くなります。消防局庁の「消防庁における火災防止対策の取り組み」によると、日本の火災原因の第一位は放火です。(参照:消防局庁の「消防庁における火災防止対策の取り組み」)しかも、年々増加傾向にあります。各都道府県、市町村でも、放火対策についての呼びかけがなされていることからも、放火の危険性がうかがえます。(参照:北九州市ホームページ

住んでいる家でも放火されるリスクがあるのですから、人の住んでいない空き家はなおさら「人の目がない」「容易に侵入しやすい」などの理由で、放火のターゲットになりかねません。空き家でも、燃えやすいものを始末したり頻繁に訪れたりして、人が管理していることを示す必要があります。

 

延焼による火災も多い

自分の家から火災が発生しなかったとしても、延焼によって、空き家である持ち家に燃え広がっ