古い家の外壁の種類とは? 現在も使われる外壁材からリフォーム方法まで解説

古い家の外壁にはどのような種類の外壁材が使用されているのでしょうか?今回は、古い家に使われる外壁材の種類から、現在もよく使用されている外壁材の種類まで詳しく解説します。また、古い家の外壁リフォーム方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

古民家に使われる外壁材の種類

古民家に使われる外壁材で代表的なものとして、以下が挙げられます。それぞれの外壁材について詳しく解説します。

  • 漆喰
  • 杉板
  • トタン

 

漆喰

漆喰は「呼吸する壁」とも呼ばれる、昔から現代にかけて人気の建築資材です。消石灰・糊・スサなどで作られており、防火性や調湿性を兼ね備えており、消臭効果もあります。
漆喰の特徴としては、まず耐久性が高いことが挙げられます。漆喰は、外壁だけでなく内壁にも使用されており、メンテナンスをしっかり行えば寿命が100年を超えると言われています。また、漆喰の外壁は高級感があり、日本だけでなく海外でも人気があります。

 

杉板

杉板は、自然素材の杉木から作られた建築資材です。自然素材ならではの風合いと経年変化を長い年月と共に楽しめるのが杉板のメリットです。
また、耐久性が高いのもポイントで、もし一部が劣化してしまった場合でも、一部だけを交換しやすいという特徴もあります。

 

トタン

トタンとは、薄い鉄板に亜鉛メッキのコーティングを施した建築資材のことです。トタンには、さまざまな種類があり、メンテナンスをしっかり行えば比較的長持ちします。
さらに他の建築資材と比較して安価なので、施工費用を安く抑えられます。また、現代で主流の外壁材「窯業系のサイディング」の3分の1程度とトタンの重量は軽く、耐震性も高いのもポイントです。

 

現在もよく使われる外壁の種類

古民家で使われる外壁材を紹介しましたが、現代よく使われている外壁材には以下のようなものが挙げられます。

  • モルタル
  • 窯業サイディング
  • 金属系サイディング
  • 木質系サイディング
  • ALC
  • 樹脂系サイディング

 

モルタル

モルタルは、水や砂、セメントなどを合わせて作られた建築資材です。モルタルの施工は、職人が行うため、デザインの自由度が高く多彩な表情を演出できます。つなぎ目がなくデザイン性が高いだけでなく、シーリングの劣化の心配もありません。防火性・耐久性に優れていますが、ひび割れなどを起こすこともあるので、定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

窯業サイディング

窯業サイディングは、セメントを主成分として、繊維質を混ぜ合わせて形成されている外壁材です。現代の日本国内の住宅の70~80%のシェアを誇ります。
また色柄などのバリエーションが豊富で、好みのデザインにすることが可能です。機能性が高く、コストパフォーマンスもよいので、現代の多くの住宅で使われています。

 

金属系サイディング

金属製サイディングは、金属板と断熱材でつくられている外壁材です。使用されている金属板によって価格や耐久性が大きく異なります。
そして外壁材の中でも特に断熱性・防水性が高いのが特徴です。メンテナンス周期も長く、コストパフォーマンスがよいメリットもあります。

 

木質系サイディング

木質系サイディングは、無垢の木材の表面を加工して作られた外壁材です。使用する木材のバリエーションも豊富で、自然素材の木材ならではの温かみや風合いが人気を集めています。木材の温かみのあるデザインが特徴で、木材の経年変化を楽しむこともできます。熱を吸収しにくい木質系サイディングは、断熱性が高いのも特徴のひとつです。

 

ALC

ALCは、「Autoclaved lightweight aerated concrete」の略で、1920年代にスウェーデンで開発されました。珪石・セメント・生石灰・発泡剤のアルミ粉末で作られている軽量気泡コンクリートの外壁材です。通常のコンクリートの約4分の1程度の重さで、非常に軽量です。現代の住宅に求められる、耐火性・断熱性・耐久性などの性能に優れており、地震にも強い特徴があります。

 

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂というプラスチック素材でつくられた外壁材です。1950年代にアメリカで製造されており、アメリカでは主流の外壁材だといえるでしょう。塩害・凍害に強く、メンテナンスの手間が少ないのがポイントです。
しかし、日本では樹脂系サイディングの取り扱いメーカーは少数で、樹脂系サイディングを施工できる業者も限られているため注意が必要です。

 

古い家の外壁リフォームの方法

古い家の外壁をリフォームする場合、主に以下のような方法があります。1つずつ詳しく解説していきます。

  • 塗り替え
  • 張り替え
  • カバー工法

 

塗り替え

「塗り替え」は、最も主流な古い家の外壁リフォーム方法です。既存の外壁から重ねて塗装を行う工法で、美観の向上だけでなく、塗料によって機能性をアップさせることができます。
張り替えやカバー工法と比べて、費用を抑えることが可能です。また、工期が短いことも塗り替えのメリットだといえるでしょう。
塗料にはさまざまな種類があり、塗料の種類によって耐用年数や費用が異なるので、予算を踏まえて外壁に合った塗料を選択しましょう。

 

張り替え

外壁の劣化が激しい場合や内部にもダメージがある場合には、「張り替え」をおすすめします。張り替えは、既存の外壁材を取り外して、新たな外壁材を取り付ける工法です。既存の外壁を外した後に内部のダメージの確認や修繕もできるメリットがあります。
しかし、既存の外壁の取り外し・撤去などの行程があるため、施工期間は長くなり、リフォームの費用も嵩んでしまうので、その点は注意が必要です。

 

カバー工法

塗り替えだけでは対応できない劣化があるときには、「カバー工法」でリフォームすることもあります。カバー工法は、既存の外壁材に重ねて新たな外壁材を取り付ける工法です。
張り替えとの違いは、既存の外壁を撤去するか否かです。カバー工法では、既存の外壁の撤去はしないため、張り替えよりも工期が短くリフォーム費用を抑えることができます。

ただし、外壁材を重ねて取り付けるので、その分重量が増えてしまうデメリットもあります。
住宅の重量が増えてしまうと、住宅への負担が大きくなり、耐震性が下がってしまう恐れもあるので、十分注意しましょう。

 

古い家の外壁リフォームはいつ行うべき?

外壁リフォームのタイミングは、10年が目安だと言われています。しかし、外壁材や塗料などの耐用年数によって、リフォームを行うべき時期は異なります。外壁の状態や劣化具合を確認し、リフォームを行うタイミングを見極めましょう。

ただし、旧耐震基準で建てられた古い家の場合は、現代の住宅と比べて耐震強度が低い恐れがあるため、住宅の重量が増えるのは望ましくありません。そのため、耐震性を考慮して、住宅に負担をかけない外壁リフォームをする必要があります。

もし、古い家で保有しており、外壁リフォームを検討しているのなら、専門の外壁リフォーム業者などに耐震性を含めて相談してみるのもおすすめです。

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外壁材の特徴を理解して、適したリフォーム方法を見つけよう!

古い家では、「漆喰」「杉板」「トタン」という外壁材が使用されてきました。現在では、窯業サイディングが主流で、その他にも機能性の高い外壁材が揃っています。
外壁のリフォームには、「塗り替え」「張り替え」「カバー工法」の3つの種類がありますが、外壁の状態などに合わせて適したリフォーム方法を選びましょう。

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