古民家のDIYは一体どこまでできるの? できる範囲とできない範囲を確認しよう!
古民家を所有している人のなかには、DIYに興味を持っている人も多いのではないでしょうか?しかし、実際にはどこからどこまでDIYできるものなのか、自分でできる範囲が分からないというケースは少なくありません。そこで今回は、古民家のDIYが可能な範囲について、詳しく解説していきます。
古民家でDIYができる可能性がある箇所
古民家でDIYできる可能性があるのは以下のような簡単な作業で済むものです。ただし、これらはあくまでDIYできる可能性があるということで、最低限の技術がないと難しい場合も考えられます。誰でも容易にDIYできるというわけではないので、正しく認識しておきましょう。
- 断熱のための簡単な作業
- クロスの張り替え
- 床にタイルを敷く
断熱のための簡単な作業
古民家の断熱性を上げるための簡単な作業であれば、DIYできる可能性が高いでしょう。例えば、断熱シートや断熱テープなどを用意し、窓と壁との隙間を埋めるように貼り付けていくことで、断熱性を高められます。また、壁にフェルト製のパネルを貼り付ける方法や、市販の巾木を壁と床の境目に取り付ける方法なども、比較的簡単にできそうです。ただし、隙間なくきれいに仕上げられなければ、断熱性が不十分になってしまうので、注意が必要です。
クロスの張り替え
古民家でのクロスの張り替えも、DIYできる可能性があります。最近では、初心者でも簡単に張り替えられるタイプのクロスも増えてきているため、挑戦しやすいと感じている人も多いかもしれません。ただし、古民家でクロスを張り替えるためには、まず古い壁紙を剥離しなければならないので、多少の技術と手間は必要です。また、シワができてしまったり傾いてしまったりする失敗例もよくあるので、意外と技術が要される作業であるということは理解しておいたほうがよいでしょう。
床にタイルを敷く
床にタイルを敷くというDIYも、自分で作業できるケースは多いでしょう。タイルなら、初めから大きさが決まっているものを敷き詰めていく作業になるので、初心者が行っても隙間はできにくいかもしれません。しかし、表面上はきれいに仕上がったように見えても、その下側が腐食している場合もあるので、一度プロに見てもらったほうが安全です。また、作業直後は問題なくても、温度変化によって徐々にタイルが浮いてきてしまうこともあるので、注意したほうがようでしょう。
古民家でDIYができない箇所
古民家では、DIYができない箇所も多々あります。特に、以下の5つの箇所については、DIYせずにプロに任せるべきです。ここでは、DIYできない理由などについて、それぞれ詳しく解説していきます。
- 電気関連
- ガス関連
- 水回り
- 屋根など高所での作業が必要な箇所
- 間取りの変更が伴うリフォーム
電気関連
古民家の電気関連の作業については、DIYせずにプロに任せる必要があります。なぜなら、コンセントや配線などを扱う電気関連の作業は、感電や火災を発生させる危険性が高く、電気工事士の資格を持っていないと作業してはならないという決まりがあるからです。そのため、必要な資格を所有していないにもかかわらず電気関連のDIYをしてしまうと、罰金や懲役の対象となってしまう可能性があるので、必ず業者に依頼するようにしましょう。
ガス関連
古民家のガス関連の作業も、DIYで行うのは非常に危険なのでやめましょう。なぜなら、ガス関連の作業を誤ると、ガス漏れを発生させ、重大な火災や爆発を引き起こしてしまう恐れがあるからです。ガス関連の作業は、適切なガス機器の選択や設置方法、使用する工具の見極めなど、専門的な知識を持っている人でなければ正しく行うことはできません。そのため、古民家をDIYする場合でも、ガス関連には手を出さず、専門業者に依頼する必要があります。
水回り
古民家の水回りに関する工事も、原則としてDIYはできません。なぜなら、水回りに手を加える作業は、専門資格を持っている人や、水道局の認定を受けている人でなければ施工が認められていないからです。知識や技術が不十分なまま水回りのDIYをしてしまうと、水漏れなどを発生させ、建物の躯体を腐食させることになりかねません。そのため、蛇口の交換や洗面台の交換などの軽微な作業であっても、DIYせずにきちんとプロにお任せしましょう。
屋根など高所での作業が必要な箇所
古民家の屋根など、高所での作業が必要とされる箇所は、DIYではなく業者に依頼する必要があります。屋根のような高所での作業は、十分な技術がなければ落下する危険性が高く、大怪我に繋がってしまうかもしれません。また、安全に作業を進めたとしても、屋根の施工は簡単ではないため、後々になって雨漏りしてしまったり、強風で破損してしまったりする恐れもあります。高所の作業は危険が非常に多いので、必ずプロの職人さんに作業してもらいましょう。
間取りの変更が伴うリフォーム
古民家の間取りの変更を伴うリフォームは、DIYには向いていません。間取りの変更は、壁や柱を移動させる大規模な工事が必要となるため、専門知識や技術が必要不可欠でしょう。DIYで間取りの変更を伴うリフォームをしてしまうと、建物の耐久性を低下させてしまう恐れもあり、非常に危険です。そのため、間取りの変更を伴うリフォームをしたい場合は、個人で判断することは避け、必ず業者に依頼するようにしましょう。
古民家DIYをするメリット・デメリット
古民家のDIYには、メリットとデメリットの両方があります。そのため、メリットとデメリットの両方をよく理解したうえで、DIYを行うかどうかを判断したほうがよいでしょう。ここでは、メリットとデメリットをそれぞれ複数挙げて紹介していきます。
古民家をDIYするメリット
古民家をDIYするメリットは、以下のような点が挙げられます。
- コストを抑えられる
- 自分好みにカスタマイズできる
- 古民家に対する愛着が沸く
- 完成後の達成感が得られる
古民家DIYのメリットとして特に大きなポイントは、やはりコストが抑えられるという点でしょう。施工を業者に依頼すればどうしても費用が高くかかってしまうので、費用負担を抑える目的でDIYをするケースも少なくありません。
また、自分好みのデザインにカスタマイズできるのも、DIYの醍醐味といえます。デザインにこだわり、手間をかけて一生懸命作業することで愛着も沸き、達成感が得られるという点もメリットといえるでしょう。
古民家をDIYするデメリット
古民家をDIYするデメリットは、以下の通りです。
- 失敗するリスクが高い
- 手間や時間がかかる
- 作業中に怪我をしてしまう危険がある
- すぐに不具合が生じることも多い
古民家DIYでは、業者に依頼するよりも確実に失敗のリスクは高まるでしょう。実際、DIYに挑戦してみたものの理想通りには仕上がらず、後悔するケースは少なくありません。古民家は、特に劣化が進んでいる箇所が多いので、特別な技術や知識が必要です。そのため、きれいに仕上げるためにはやはりプロの手を借りるのが最適といえるでしょう。
また、DIYするには当然ながら手間や時間がかなりかかるうえ、作業中の怪我のリスクも伴います。さらに、DIYを行った箇所は、完成後もすぐに不具合が生じてしまいがちです。このように、多くのデメリットがあるということを理解しておきましょう。
古民家の修繕にお悩みの方には「フリーノベーション」がおすすめ
古民家の修繕費用を抑えるためにDIYを検討してみても、実際にDIYができる箇所は限られています。そこで、古民家の修繕に悩んでいる人には「フリーノベーション」をおすすめします。
フリーノベーションとは、古民家の賃貸契約を結んで弊社が古民家を預かり、リノベーションしたうえで賃貸経営するという活用方法です。当然、リノベーション費用は全額弊社負担となるため、所有者様の費用負担は一切ありません。
また、毎月弊社からの家賃を受け取れる点や、賃貸契約満了後にはリノベーション済みの古民家が戻ってくる点など、所有者様のメリットはかなり大きいので、ぜひ検討してみてください。
古民家DIYは技術が必要なので業者に依頼することも検討しよう
古民家のDIYでは、実際に作業できる箇所がかなり限られています。また、DIYできる箇所について自分で作業する場合でも、上手くいかずに失敗してしまうリスクが高いのも否定できません。そのため、古民家DIYにはそれなりの技術が必要であることを理解したうえで、業者への依頼を検討することも大切です。費用を抑えるために、技術不足のまま無理にDIYを進めるのは避けましょう。
もし、古民家の修繕について悩んでいるなら、費用が一切かからないフリーノベーションも検討してみてください。費用がかからないうえ、毎月家賃収入も得られるシステムになっています。無料査定も行っていますので、気になる方はぜひお気軽にご相談ください。