空き家マンションの管理はどうする? 活用法は? その方法や放置するリスクを解説
突然に転勤になったり海外赴任になったりして、住んでいたマンションが空き家になり、対応に悩む方もいるでしょう。そこで本記事では、マンションの空き家の管理方法や維持にかかる費用、放置するリスクについて解説していきます。
マンションの空き家はどう管理する?
マンションが空き家になったときの管理方法は大きく分けて、次の2つです。それぞれの方法のメリットとデメリット、注意点などについて解説します。
- 自分や家族で管理する
- 空き家管理サービスを利用する
自分や家族で管理する
海外赴任している場合は、自分で管理するのは難しいですが、状況によっては家族が協力してくれることもあるでしょう。自分や家族で空き家を管理すると、管理費を抑えられるのが大きなメリットです。
しかし、管理する労力が必要だったり、行き帰りの交通費がかかったりと、負担がかかることは否めません。また、慣れない状況だと確認するポイントを見落としたり、正しい対応ができないこともあるでしょう。
空き家管理サービスを利用
自分や家族で管理するのが難しい場合は、空き家管理サービスを利用して管理をする選択肢もあります。管理会社のサービスは会社によって異なり、例えば「マンションの状態を維持するもの」「管理と共に貸し出しをして家賃収入を得る資産管理のサービスも行っているもの」などです。
プロが空き家を管理するため、家の状態を良好に保てるのはもちろん、犯罪者の侵入や、近所の人とのトラブルなどを避けられます。
しかし、空き家管理サービスには費用がかかる点がデメリットです。サービス内容や、管理頻度によって費用は異なりますが、月1回の場合は4,000〜8,000円、月2回の場合は8,000〜1万6,000円です。管理サービスに必要な費用だけでなく、マンションの管理費や税金などを考えると、ある程度の管理費用がかかることを知っておきましょう。
マンションの空き家管理でやるべきこと
マンションは一軒家とは異なり、家の外は基本的に管理会社が管理していることが多いですが、家の中については自身で行う必要があります。ここではマンションの空き家管理でやるべきことについて詳しく解説していきます。
- 換気
- 掃除
- 通水
- 劣化の補修
換気
家の中に入ったらまず、換気をしましょう。家中の窓を開けて空気を入れ替えてください。さらに、台所やお風呂、トイレの換気扇を回しましょう。押入れやクローゼット、部屋のドア、靴箱など、全ての扉を開けることをも忘れないでください。特に、押入れやクローゼット、靴箱などは、湿気がこもりやすいので、カビが生えていないかチェックすることも大切です。湿気がこもらないように、押入れやクローゼットなどの扉は、普段から開けておくのもよいでしょう。
掃除
家の中を一通り掃除しましょう。ほこりを取り除いたり、カビが生えているところをきれいにしたりします。ほこりは長期間放置していると、水分や油を吸い込んでこびりついてしまい掃除が難しくなります。簡単に掃除できるうちに、きれいにしてしまいましょう。水拭きで掃除すると、完全に乾くまで待たなければなりません。急いでいる場合は、掃除機やほうきを使った掃除をおすすめします。
通水
台所の蛇口、洗面所、お風呂場(シャワーも含める)などの蛇口から水を出しましょう。流す時間は、5分が目安です。長期間通水せずに放置した水道管は、錆びたり、ゴムパッキンが劣化したりします。そのため、水道管が劣化したり水漏れしたりするトラブルが起こりかねません。また、害虫が侵入するリスクも高くなるでしょう。これらのトラブルを防ぐためにも、通水をして水道管に水を通すことは重要です。通水後、帰宅するときには蛇口を閉めて帰ることを忘れないようにしましょう。
劣化の補修
劣化しているところを発見したら、できるだけ早く補修しましょう。いくら管理しているとはいえ、長期間人の住んでいない家は劣化しやすいため、修理の必要な場所が出てくることがあります。
例えば、ゴムパッキンが劣化したり、水道から水漏れをしているのを発見したり、カビが生えたりするかもしれません。部品を交換したり、必要なら修理会社に連絡したりして、早めに対処しましょう。
マンションの空き家維持にかかる費用
マンションの空き家維持には、年間で20万〜35万円の維持費用がかかります。必要な費用にはたとえば以下のようなものが挙げられます。
- 固定資産税・都市計画税
- 水道代・電気代
- 保険料金
- マンションの管理費
マンションを所有していると、固定資産税が発生します。また、住んでいる都市によっては、都市計画税を払う必要もあるでしょう。水道代や電気代は、人が住んでいなくても基本料金が発生します。基本料金はそれぞれ、年間で約1万3,000〜1万5,000円ほどを計算していた方が良いでしょう。水道と電気を止めると、家の管理ができません。家の管理をすることを前提にした場合は、継続しておくことをおすすめします。
さらに、火災保険などの保険料やマンションの管理費も必要です。空き家管理サービスを利用する場合は、サービス料金が発生します。
マンションの空き家を放置するリスク
マンションは一軒家の空き家と異なるため、空き家のまま放置していても問題ないと感じるかもしれません。しかし、マンションの空き家を放置することには、次のリスクが伴います。それぞれ詳しく解説します。
- 劣化が進みやすくなる
- 侵入など犯罪に巻き込まれる可能性がある
- 維持費がかかり続ける
劣化が進みやすくなる
人が住んでいない状態の家はそのままにしておくと、劣化が進みやすくなります。例えば、ほこりが固まって床や棚にこびりついたり、カビが発生して家具や棚が腐食したり、水道管が劣化したりする可能性が考えられます。特に水道管が劣化して水漏れしたまま放置すると、下の階の家が水浸しになるリスクもあるでしょう。
このように、修理が必要な場所の補修もできないため、気がついたときには大問題に発展している可能性も高くなるのです。劣化が進んだ物件は、資産価値も下がるのでしっかりと管理をする必要があります。
侵入など犯罪に巻き込まれる可能性
マンションは、一軒家に比べると犯罪に巻き込まれにくそうだと思っているかもしれません。しかし、空き家を放置していると、犯罪の標的になる可能性が高くなります。例えば、侵入者により、盗難の被害に遭うことがあるでしょう。また、自分の家が犯罪の現場として利用されるリスクも否定できません。自分の家が犯罪に利用されないためにも、空き家をしっかりと管理しておくことは重要です。
維持費がかかり続ける
放置していたとしても、空き家を所有している限りは、所有者に固定資産税がかかります。住んでいなくても、税金を支払う義務が生じるのです。さらに、マンションの管理費や保険料を払うことを考えると、多額の維持費がかかり続けることは否めません。さらに、家を放置した結果、水漏れなどのトラブルが発生し、近隣に迷惑がかかった場合は、自分の家の修理代に加え、賠償金を払う可能性もあるでしょう。
使わないマンションの活用方法
マンションの管理には費用がかかるので、使わないマンションを、上手に活用することで出費をカバーできます。ただし、契約によってはNGの場合もあるので契約内容を確認してから動きましょう。
空き家になっているマンションの主な活用方法は「居住用の賃貸として貸し出す」ことです。例えば、友人や知人に期間限定で貸し出す方法も検討できるでしょう。その場合は、契約書を作成し、後にトラブルになるのを防ぐ必要もあります。
「マンションを開ける期間が短期間で、またすぐに住む予定がある」という場合は、レンタルスペースとしての提供も検討できます。例えば、貸しオフィスや会議室として利用してもらえます。テーブルやネット、プロジェクター、ホワイトボードなど簡単な設備を整えておくだけでよいので、負担も少ないでしょう。
空き家活用は「フリーノベーション」がおすすめ!
マンションの管理も大変ですが、それ以上に一軒家の空き家の管理でお悩みの方もいるでしょう。一軒家の管理は、マンションの管理に加えて、庭、外壁、雨漏りなど、さらに労力や費用が必要なためです。
「一軒家を相続したものの、どのように管理したら良いのか見当もつかない……」と、悩んでいらっしゃる方は、「フリーノベーション」を検討してみてはいかがでしょうか?
フリーノベーションとは、オーナー様と弊社との契約後、弊社が空き家の管理と運営を引き受けるというサービスです。必要な修理とリノベーションを実施し、きれいになった一軒家は、賃貸、シェアハウス、カフェ、オフィスなどさまざまな方法で運営します。
リノベーションに必要な費用や労力は弊社が負担し、家賃収入がオーナー様に入ってきます。オーナー様に金銭面でも労力面でも負担がかからない新しい賃貸経営のシステムとなっています。
費用や手間の面で空き家を放置してしまっている方にはメリットの大きいサービスです。ぜひご検討ください!
マンションも一軒家も、空き家を上手に活用しよう!
マンションも古民家も空き家を放置していると、犯罪のリスクが高くなったり、劣化が進んだりします。そのため、空き家を所有有している場合は、定期的に管理をしなければなりません。管理するには、労力も費用も必要でオーナー様に負担がかかります。管理費用をカバーするためにも、賃貸や貸しオフィス、貸し会議室に利用するなど、工夫して活用するとよいでしょう。また、一軒家を所有し、管理と運営を負担に感じる場合は、ぜひフリーノベーションをご検討ください!オーナー様は、費用も手間もかかりません。無料査定も承っていますので、気になる方はぜひお気軽にご連絡ください。