古民家の構造や部位の名称まとめ。古民家の基礎知識として知っておきたい用語集!

古民家の構造・名称などの基礎知識は詳しく知らない方も多いでしょう。そこで今回は、古民家の基礎知識として、古民家の構造や名称について詳しく解説します。重要な構造や屋根・天井、内装に関わる用語まで解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

古民家の構造に関わる用語

 

大黒柱

古民家では、はじめに大黒柱が建てられ、棟や梁などの構造材が建てられます。大黒柱とは、伝統建築で建てられる家屋の中心にあり、家の構造上もっとも重要な役割を担う柱です。
大黒柱に使用される木材は、硬く耐久性に優れたケヤキが一般的ですが、カシやナラ、サクラなどが使われることもあります。

 

梁(はり)・桁(けた)

梁・桁は、水平方向にかける住宅で重要な構造部材です。梁と桁の違いは配置の向きで、棟木と垂直に配置されているのが「梁」、棟木と平行なのが「桁」です。「水平方向の力に耐える」「鉛直方向の荷重を支える」といった役割を担っています。
梁・桁は、配置や役割などによっていくつか種類があることを覚えておきましょう。

 

大棟(おおむね)

古民家だけでなく住宅には屋根があり、屋根には棟があります。「棟」とは屋根の面と面が接合している部分、「大棟」は“陸棟”とも呼ばれており、屋根の最上部にある水平な棟です。
棟は、雨漏りを防ぐ・湿気や熱気を逃がすといった役割を担っています。棟を適切にメンテナンスすることによって、古民家で長く安心して暮らすことができるのです。

 

貫(ぬき)

貫とは、柱と柱など垂直な部材の間をつなぐ横木です。古民家などの木造建築で、壁・床下の補強などに使われています。柱などに穴をあけて、材を貫くようにして通すことから「貫」と呼ばれています。

 

古民家の屋根・天井に関わる用語

ここからは、外観・見た目的にも古民家らしい魅力のひとつといえる屋根、天井にまつわる用語をまとめました。

 

茅葺屋根(かやぶきやね)

茅葺屋根は、日本古来の建築技術で、ススキ・ヨシ・ワラなどの茅を材料として葺く屋根の構造です。茅葺屋根の形には、以下の3つの種類があります。

  • 寄棟造り
  • 切妻造り
  • 入母屋造り

茅葺屋根は、耐久性に優れており、耐用年数は30年を超えます。また、吸音性・断熱性・保温性・通気性にも優れており、静かで快適な室内環境を実現しています。

 

垂木(たるき)

垂木とは、小屋組の一部で、棟木から軒桁・鼻母屋を繋ぐ部材です。垂木は、屋根を下から支える役割を担っており、一般的には母屋の上に等間隔に配置されています。
垂木は、45.5cm間隔で配置されるのが標準で、主にスギ材が使われています。

 

破風(はふ)

破風とは、屋根の棟の端部分のことを指し、そこに張り付けられた板を「破風板」と呼びます。破風は、「防風・防水・防火」といった重要な役割を担っていると同時に、屋根を美しく見せる役目もあります。

 

小屋梁(こやばり)

小屋梁とは、梁のひとつで、小屋組の一番下に使用されている水平の横架材です。小屋梁は、一番下に位置していることから、小屋組みの荷重を支えるのはもちろん、屋根の荷重も支え、柱に力を伝達する役割を担っています。
屋根からの力の伝達は、「屋根材→垂木→母屋→小屋束→小屋梁」というように行われています。

 

古民家の内装に関わる用語

リフォームの際にも重要になってくる内装に関わる用語は、その作業等の理解にも役立つので知っておくべし。

 

差し鴨居(さしがもい)

鴨居とは、襖や障子といった建具を取り付ける枠材のことを指します。差し鴨居は、通常の鴨居よりも大きいのが特徴で、「柱と柱を繋ぐ役割」と「上部の荷重を支える」という役割も担っています。

 

格子窓

格子窓とは、窓の外側に「面格子」を取り付けた窓のことを指します。現代では、主に金属製の面格子を取付け、防犯性能をアップさせることを主な目的としています。
古民家など伝統建築で建てられた住宅では、竹などを用いて趣のある美しい格子窓も存在することを覚えておきましょう。

 

欄間(らんま)

欄間とは、採光・通風・装飾などを目的として鴨居・長押と天井の間に設けた開口部で、透彫りや彫刻された板などをはめ込みます。日本の伝統の建築様式であり、平安時代にすでに元型が見られるほど長い歴史があります。
欄間には、間越欄間・明かり欄間・書院欄間といった種類があり、デザインや意匠は多種多様です。

 

違い棚(ちがいだな)

違い棚とは、飾り棚のひとつで、床の間の横の床脇に高さを変えて段違いに取り付けられた棚のことを指します。書院造の座敷飾りであり、違い棚に置くものも決められていました。
高い棚には「冠・香炉・筆