古民家の屋根にはどんな種類があるの? DIYも可能か? 構造やリフォーム費用を解説!

古民家を保有しているものの、屋根のリフォームが必要な場合があるかもしれません。古民家というと、日本瓦をイメージすることはありませんか。実は、古民家の屋根にはいろいろな種類があり、特徴が異なります。今回は、古民家の屋根の種類や特徴、リフォーム費用について解説します。古民家の屋根をリフォームしようと検討中の方や、空き家の古民家を所有している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

古民家の屋根材の種類

古民家というと「日本瓦」「茅葺き屋根」などがまず思い浮かぶという方は多いでしょう。実際に古民家に使われている主な屋根材には、次のようなものがあります。

  • 日本瓦
  • セメント瓦
  • ガルバリウム銅板
  • 化粧ストレート
  • トタン

 

日本瓦

日本瓦は、和瓦・粘土瓦とも呼ばれています。粘土で焼いて作られる瓦です。

【耐久性】50年以上
【費用】100万〜240万円前後
【メリット】古民家の雰囲気に合っている・耐久性が高く塗装もいらないためランニングコストが安い
【デメリット】初期費用が高い・重く耐震性が低い

初期費用はかかりますが、ランニングコストが安い素材であることが特徴です。日本の古民家の雰囲気にもマッチします。

 

セメント瓦

セメント瓦は、セメントと砂を主な原料として作られる瓦です。専用の高耐久性塗料を塗ります。セメント瓦の特徴は下記の通りです。

【耐久性】30〜40年
【費用】―
【メリット】いろいろな形がある・日本瓦より安い
【デメリット】塗装をする必要がある・現在は生産されていないことが多い

セメント瓦は、現在は生産されていないことが多いため、リフォームをする場合は、吹き替えができません。他の素材に葺き替えるか、ひび割れの補修・塗装などの修復作業をすることになります。

 

ガルバリウム銅板

ガルバリウム銅板とは、金属屋根です。金属屋根の中で寿命が長く人気の種類です。

【耐久性】20〜40年
【費用】180万円前後
【メリット】防水性が高い・軽く耐震性が高い
【デメリット】定期的に塗装をする必要がある・比較的錆びにくいがメンテナンスが必要

定期的に塗装をしたりメンテナンスをしたりする必要がありますが、耐震性も強いというメリットは大きいでしょう。

 

化粧ストレート

化粧ストレートは、カラーベスト、コロニアルとも呼ばれ、セメントを材料にして作られた板状の屋根材です。

【耐久性】20〜25年
【費用】140万円前後
【メリット】安くて軽い・工事できる業者が多い・耐震性に優れている
【デメリット】耐久性が低い・衝撃が加わると割れやすい・10年度に塗装をする必要がある

最も安く、工事ができる業者が多いので最もリフォームしやすい素材といえるでしょう。しかし、耐久性が低く、10年度に塗装が必要という注意点もあります。

 

トタン

トタン屋根とは亜鉛メッキ銅板で、できた金属屋根です。トタン屋根には、突起がついていることが多く瓦坊(かわらぼう)と、呼ばれています。

【耐久性】25〜35年
【費用】―
【メリット】軽くて安い・古民家だけでなく工場の屋根にも使用されている
【デメリット】耐久性が低い・錆びやすい・遮音性がない・断熱性が低い

30年以上経過したトタン屋根は腐食していることが多く、その場合は葺き替えが必要です。一般的に、ガルバリウム銅板へと吹き替えます。

 

古民家の屋根リフォーム相場

古民家の屋根リフォームは、100〜300万円の費用がかかることも珍しくありません。上記でも紹介した通り、使用する屋根の素材によっても異なります。例えば、日本瓦を使用する場合は、材料費が高いのでリフォーム代が高額になることは否めません。また、屋根のリフォームをする場合、屋根に使われる材料費以外にも下記のような点を考慮に入れる必要があります。

  • 雨漏りの修理が必要か
  • 部分修理で良いか全体修理が必要か
  • 葺き替えが必要か
  • 漆喰やコーキングによる補修が必要か
  • 雨樋の修理は必要か

屋根の傷み具合によっては、軽い補修で済むこともあるでしょう。一方で、雨漏りの修理・漆喰やコーキングの補修・雨樋の修理などが必要になると、それぞれ専門分野の職人が作業をします。屋根の修理は、予想以上に高額になることが多いのです。

 

古民家の屋根リフォームはいつやるべき?

古民家の屋根リフォームを実施するタイミングは、屋根の素材によっても異なります。屋根の素材の耐久性を考慮しつつ、決定する必要があるでしょう。

  • 日本瓦:50年以上
  • セメント瓦:30〜40年
  • ガリバリウム銅板:20〜40年
  • 化粧ストレート:20〜25年
  • トタン:25〜35年

また、素材の耐久性とは別に、古民家が建っている地区の環境や、建物の状態を考慮して決定しなければなりません。例えば、下記のような状況が考えられます。

  • 雨漏りはしていないか
  • 苔が生えていないか
  • 海沿いや川沿いなど湿気の多い場所に建っていないか(金属が錆びやすい)
  • 直射日光が当たりやすい場所か
  • 台風などの自然災害の被害を受けていないか

海沿いや川沿いなど湿気の多い場所に立っている場合、金属製の屋根の劣化が早くなります。直射日光に当たっている場合も、屋根素材の劣化が早まるでしょう。また、今までメンテナンスされずに放置されている古民家は劣化がひどく、すぐにでも修理が必要である場合もあります。状況によって異なりますので、いくつかのリフォーム会社に確認してみることをおすすめします。

 

屋根のDIY修理はデメリットが大きい

屋根の修理は修理費が高いため「屋根をDIYして、自分で修理をしたい」と考える方もいるでしょう。しかし、屋根のDIYはデメリットも大きいので、おすすめできません。例えば、以下のようなデメリットが挙げられます。

  • 状況が悪化する可能性が高い
  • 落下・熱中症などの危険が高い
  • 結果的にコストが高くなる可能性がある

自分で屋根の修理をする最大のリスクは、落下することです。屋根から落下すると大怪我だけでは済まず、命を落とすことにもなりかねません。屋根は日光がダイレクトに当たっているため、想像以上に熱く危険です。傾斜があり、滑りやすいので、熱中症で意識がなくなりかけ、落下する可能性もあるでしょう。また、DIYは、一時的な補修作業にすぎません。状況が悪化し、結果的にコストが高くなる可能性もあるのです。

 

古民家を賢く活用したい方には「フリーノべーション」がおすすめ

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屋根の状況がさらに悪化する前に、早めの対策を!

屋根の劣化がすすむと、雨漏りもひどくなり、家が劣化したり、害虫被害が増えたりします。雨漏りの水が原因で、漏電するリスクも伴うでしょう。特に、古民家は建築経過年数が経っているため、屋根のリフォームが必要である場合が少なくありません。問題が見つかったときに、早めに修理することで、状態がさらに悪化するのを防げ、建物を長く大切に使えます。

とはいえ、高額な費用が伴うため特に空き家の古民家の場合はリフォームを躊躇する方も多いでしょう。問題を解決し、さらに空き家の古民家を上手に活用するためにフリーノベーションを検討されてみてはいかがでしょうか。無料査定も行っていますので、お気軽にご相談ください。

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