古民家の梁(ハリ)は必要? 梁を残すメリット・デメリットについて解説
「古民家の梁って必要なの?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。梁は、屋根や床を支える重要な役割を担っています。今回は、古民家の梁について解説するとともに、リフォーム・リノベーションで梁を残すメリット・デメリットを紹介します。
古民家にある「梁」とは?
古民家にある「梁(ハリ)」とは、水平方向へ配置する構造部材です。梁は、屋根や床を支えて、柱を固定・安定させています。また、鉛直方向の荷重を支え、水平方向の揺れに耐える役割を担っているのです。梁には、いくつかの種類があります。
- 大梁(オオバリ):柱と柱同士を直接的に繋いでいる比較的大きな梁
- 小梁(コバリ):大梁と大梁の間にある梁
- 火打ち梁(ヒウチハリ):梁と梁が直角に交差する隅の部分に設ける梁
- 小屋梁(コヤバリ):小屋組の一番下に水平にある梁
- 床梁(ユカバリ):床を支えている梁
どのような場所で、どのような役目があるのかによって名称が異なることを覚えておきましょう。
リフォームで梁を撤去する人も? 梁を残しておくメリットとは
古民家のリフォーム時に梁の撤去や梁を見えなくしてしまう人もいますが、梁には構造としてだけではないメリットがあります。
- 古民家らしい美しさが際立つ
- 開放感を演出できる
構造的に優れた曲がり梁は意匠としても美しく、見る人を自然と豊かな気持ちにさせてくれます。
古民家らしい美しさが際立つ
古民家の梁を残すことで、現代の住宅にはない古民家らしい美しさのあるあなただけの住宅にすることが可能です。梁は、構造部材として重要な役割を担っていますが、その意匠も美しいのが特徴です。梁を残すことで、古民家ならではの風情と美しさがより一層際立ちます。
流行に左右されない、日本の伝統建築ならではの魅力を感じさせるのは、梁を残す大きなメリットだといえるでしょう。
開放感を演出できる
梁を見せるためには、天井材を張って梁を隠す必要がありません。そのため、天井板がないぶん、天井が高くなり、開放感を演出することが可能です。また、天井が高くなることで、室内も明るくなるメリットもあります。
古民家の梁には独特な存在感があるため、空間に立体的なメリハリをつけることができます。
住宅の天井のアクセントともなるため、梁はデザイン的に優れた存在だと言えるでしょう。
梁を残しておくデメリットとは?
梁を残すことには、メリットがありますが、当然デメリットも存在します。
- ホコリが溜まりやすい
- 吹き抜けの場合は空調効率に影響が出る
- 場所によっては照明やシーリングファンの邪魔になることも
ここでは、梁を残す3つのデメリットについて解説します。
ホコリが溜まりやすい
梁を全体的に露出させる際には、梁の上部にも空間ができます。梁の上部に空間ができてしまうことで、梁にホコリが溜まりやすくなってしまうのです。
そのため、定期的に掃除などのメンテナンスを行う必要があり、高い場所にある梁の掃除は非常に手間がかかってしまいます。梁上部のホコリを防ぐためには、梁と天井の隙間をなくすようにリフォームする必要があります。
吹き抜けの場合は空調効率に影響が出る
梁を活かして、開放感のある空間を演出するために、部屋を吹き抜けにすることも少なくありません。しかし、吹き抜けにした場合、広々とした空間が逆にデメリットとなってしまいます。
吹き抜けによって、部屋の空間が広くなる分、空調効率が下がってしまいます。そのため、冷暖房を稼働する時間が長くなってしまい、光熱費も上がってしまうことを覚えておきましょう。
場所によっては照明やシーリングファンの邪魔になることも
古民家を購入した多くの人が、リフォーム・リノベーションやDIYを行います。その際に、新たに照明やシーリングファンを設置したり、位置を変えることもあるでしょう。
しかし、梁の場所によっては、照明やシーリングファンの位置を変えたり取り付ける際の障害になる可能性があります。
照明やシーリングファンを設置したい位置が決まっている場合には、事前に業者に相談しておくことをおすすめします。
古民家の梁を活用して温かみのある住まいにしよう
古民家の梁は、重要な構造部材です。梁は、屋根や床を支えて、柱を固定・安定させる役割を担っています。
古民家を購入し、リフォーム・リノベーションをする際には、梁の撤去・見えなくしてしまう人もいます。梁を見せる設計には、メリット・デメリットがありますが、梁をのこしておくことで古民家らしい美しさを堪能することが可能でしょう。
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