「使っていないのに維持費ばかり…」活用できずに悩んでいた空き家が収益物件へ生まれ変わるまで。「和氣会々 浅草橋」
相続したまま手をつけられずに残された住宅や、長いあいだ空き家状態が続いている築古物件。その所有者にとって、固定資産税・都市計画税・維持管理費・最低限の補修費は、年々大きな心理的・経済的負担となります。
「使っていないのに税金だけがかかる」「修繕見積もりが思った以上に高い」「管理手続きや税務処理が面倒で放置してしまっている」——。
こうしたオーナー様の声は決して少なくありません。空き家問題が全国的に拡大するなか、築古物件を“持ち続けるだけ”では資産価値は下がり続け、負担だけが増してしまう可能性があります。
今回の物件も、他社の査定で「固定資産税程度の賃料」しかつかず、活用に困っていたオーナー様からご相談でした。
民泊や長期滞在型宿泊、月貸し利用など新しい活用方法を組み合わせることで、「維持するだけの物件」も「収益を生む資産」へと再生させることが十分可能です。
当社では、現状調査・耐震診断・設計・リノベーション・運営代行・収益モデル構築までを一貫してサポート。本記事では、管理コストと税金負担に悩んでいた築古物件が、収益型民泊として生まれ変わった事例をご紹介します。
物件の活用にお悩みのオーナー様は、ぜひ一度ご相談ください!
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◆ 物件名:和氣会々 浅草橋
◆ 築年数:1960年
◆ 構造:木造2階建て
◆ 広さ:110㎡
◆ 所在地:台東区浅草橋
依頼の流れ・現地調査
本物件は、もともと住居として使用されていた建物で、相続後しばらく利用されないまま年月が経過していました。

内部には和室や旧式の生活設備が残されており、経年劣化が随所に見られる状態でした。特に水回りの老朽化、断熱性能の不足、動線設計の使いづらさなど、改善すべき点が多く、このまま賃貸として貸し出すには十分な住宅性能を確保できない状況でした。
さらに調査を進める中で、オーナー様からは税金負担と維持コストに対する強い悩みが寄せられました。
「住んでいないのに税金だけがかかる」
「修繕費を出す決断ができない」
「いつか使うかもしれないから取り壊すわけにもいかない」
こうした葛藤は、築古物件を所有する多くの方に共通する課題でもあります。
しかし本物件には、立地の良さ、建物規模、周辺施設との距離感など、宿泊用途としての高いポテンシャルが備わっていました。
こうした強みを踏まえ、物件を「収益を生む稼働資産」へと転換する再生プランが形づくられていきました。
エリア特性・コンセプト
本物件が位置する浅草橋エリアは、江戸の面影を残す下町情緒と、都心ならではの利便性が共存する地域です。伝統工芸店・問屋街・老舗飲食店が並ぶ一方で、東京駅・上野・浅草といった主要エリアへのアクセスが抜群で、観光・ビジネス・長期滞在のいずれにも人気の高いロケーションです。
駅周辺にはスーパー、飲食店、コンビニがコンパクトに揃い、日用品の買い出しや食事に困らない点も滞在者には大きな魅力。国際色豊かな観光客が集まるほか、ビジネスパーソンも多く、短期・中期・長期など多様な宿泊ニーズに対応しやすいエリア特性を備えています。
リノベーションでは、こうした浅草橋の魅力に合わせ、古い日本家屋の質感を残しながら現代の宿泊基準に適合させることを重視しました。キッチン、洗濯乾燥設備、独立バス・洗面、ベッドレイアウトを全面的に見直し、ファミリーや複数名滞在でも快適に過ごせる動線へ改善。
内装は和モダンをベースに、落ち着いた照明計画を組み合わせ、写真映えするデザイン性と、長く滞在しても疲れない居住性の両立を図りました。

その結果、オープンから間もなく2年経ちますが、今でも予約が絶えない人気の民泊施設に。広々とした空間が活かされ、ゆったりくつろげる贅沢な空間へとアップデートされました。

ビフォー/アフター
まずは、老朽化していた内装をすべて撤去し、構造体を確認するところからスタート。

床材や壁、天井を解体して骨組みをあらわにし、傷んだ部分の補強や断熱の入れ替えを丁寧に実施。かつて和室だった空間も一度スケルトン状態へ戻し、配管・配線をゼロから再設計しました。
・玄関
宿の“第一印象” である玄関には、柔らかな灯りの照明や季節を感じる和小物をそろえ、入った瞬間気分があがる空間を演出しています。

派手すぎず、静かに心を和ませてくれるデザインで、滞在の始まりを穏やかに迎えてくれます。
ここから先の空間への期待感を自然と高めてくれる、趣向を凝らした玄関です。
・リビングダイニング
高い天井が生み出す開放感と、ゆったりとした広さが魅力のリビングダイニング。暖色系の照明が柔らかく室内を包み込み、旅先でも「ただいま」と言いたくなるような空間を意識しました。

大人数でも自然と輪になって過ごせるよう、家具の配置や動線にもこだわって設計。家族旅行やグループ滞在など、みんなが同じ空間でくつろぎながら語り合える、民泊ならではの団らんリビングです。
・ベッドルーム
4部屋ある寝室は、どれも余計な色味を抑えたシンプルなデザイン。

日が差し込み、明るく清潔感に満ちたリラックス空間です。誰にとってもくつろぎやすく、まるでホテルにいるような上質な時間を演出します。
ココミンカの活動
所有物件が古くなってきた、相続したけどこのままでは使い物にならない、リフォームが必要だけど費用が出せない——。
そのような悩みを抱えるオーナー様は全国に多くいらっしゃいます。
弊社サービス「フリーノベーション」では、オーナー様の初期負担ゼロで物件を再生し、運用益から収益を分配する仕組みを採用しています。
取り壊しを検討している物件でも、立地価値と活用可能性を整理すれば、まだ活かせる可能性があります。
古民家再生とは、ただ建物を直すことではありません。地域に再び迎えられる価値づくり、利用者が安心して泊まれる空間づくり。そのすべてを含めて、私たちは再生と呼びます。
活用に迷っている物件があれば、まずは一度、ご相談ください。
物件の活用にお悩みのオーナー様は、ぜひ一度ご相談ください!
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