空き家整理の方法とは? 費用を抑えて効率よく片づけするコツや業者選びについても
「空き家の片付けはどこから手をつければよいの?」と悩んでいらっしゃる方も多いでしょう。空き家整理するには手間も費用もかかります。できるだけ費用を抑え、効率よく作業するためには、自分に合った整理方法を選ぶことが大切です。今回は、空き家を整理する方法や費用を抑えるコツ、業者に依頼する際の選び方についても紹介します。
空き家を整理すべき理由
相続した家の使い道がなく、そのまま空き家になってしまうことは珍しくありません。しかし、住む予定のない空き家は放置せず、整理することを検討することをおすすめします。
空き家を早めに整理すべき理由には以下のようなものがあります。
- 特定空き家へ指定されるのを避けるため
- 劣化して資産価値が下がるのを防ぐため
- 犯罪のリスクを軽減するため
特定空き家へ指定されるのを避けるため
空き家が劣化し「特定空き家」へ指定される前に、整理することをおすすめします。特定空き家とは、崩壊・衛生面・安全面の危険など、放置すれば害が及ぶと判定された空き家です。「空家等対策特別配置法」で、次のように定義されています。
①倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
②著しく衛生上有害となるおそれのある状態
③適切な管理が行われないことにより著しく景観を損なっている状態
④その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが 不適切である状態 にある空家等をいう。(2条2項)
引用:国土交通省 空家等対策特別配置法について
「特定空き家」に指定されると、以下のようなデメリットがあります。
- 固定資産税の負担が大きくなる
- 罰金がかされる可能性がある
「お金をかけたくない」と、空き家を放置しておくと、逆に費用がかかる可能性があるといえます。
劣化して資産価値が下がるのを防ぐため
放置し、手入れが行き届いていない状況の空き家は劣化が早まります。その前に整理する方がよいでしょう。空き家を放置すると劣化しやすい理由は、下記の通りです。
- 換気ができない
- 水道管・ガス管が劣化する
- 害虫が発生する
- 水漏れしやすくなる
人が住まずに締め切った家は、換気ができません。特に梅雨や夏など湿気の多い季節に家を放置していると、カビの原因になります。使っていない状態の水道管やガス管は硬化し、ひび割れすることも少なくありません。劣化した家は、シロアリなどの害虫が発生したり、水漏れ問題が発生したりしやすくなってしまいます。さらに、問題が起こっても、空き家なので誰も気付きません。放置されたまま劣化が更に進むことが多いでしょう。
犯罪のリスクを軽減するため
犯罪のリスクを軽減するためにも、早く空き家を片付けておくことが大切です。空き家は以下のような犯罪の原因になる恐れがあります。
- 放火
- 犯罪者の隠れ家
- 不法投棄
空き家を放置した状態が続くと、放火され、近所に被害が及ぶ可能性が出てきます。気付かないうちに犯罪者の隠れ家として利用されることもあるでしょう。空き家は不法投棄されやすいので、ゴミ屋敷になり近所に影響を与えるリスクもあります。自分の持ち家が犯罪に巻き込まれるのを防ぐためにも、一刻も早く整理しましょう。
空き家の整理方法
空き家を整理する方法には以下のようなものが挙げられます。
- 業者に依頼する
- 自分たちで整理する
- 売却・賃貸先に委託する
それぞれメリット・デメリットがありますので、自分の状況や目的に合った方法を選びましょう。
業者に依頼する
遺産整理の専門業者や不用品回収業者などの片付け専門の業者に依頼し、空き家を整理してもらう方法があります。プロが素早く家の片付けをしてくれるため、短時間で片付きます。大量に出る、ゴミの捨て場に悩む心配もありません。特に、空き家が物やゴミであふれ、自分たちだけで対処するのは難しい場合、業者に委託した方がよいでしょう。
一方、業者に依頼すると、コストがかかるのがデメリットといえます。また、多くの業者があり自分に合った業者を見つけるのに手間がかかる場合もあります。
自分たちで整理する
空き家を自分たちで整理することもできます。人件費がかからないため、安い費用で片付けができるメリットがあります。しかし、全てを自分たちで手配しなければいけないことが最大のデメリットです。整理するためのプランを立て、道具を準備し、行動する必要があります。
例えば、重いものを運んだり、細々としたものを片付けたりするにはパワーも時間もかかります。ゴミの廃棄方法についても自分たちでリサーチし、処理しなければなりません。費用は比較的安く抑えられますが、実行するための労力が求められるといえます。
売却・賃貸先に委託する
売却・賃貸し先に委託し、空き家を売却したり、貸し出したりすることもできます。空き家のプロが、段取りを進め、整理してくれるため、最もスムーズで簡単な方法です。
一方で、すぐに売却・借り手が見つかるとは限らないというデメリットがあります。また、売却・賃貸し先に委託する場合は、空き家の中にある荷物の所有権を放棄しなければならないことも、覚えておきましょう。
空き家整理を自分で行う際の手順
コストを抑えるために、自分たちで空き家を整理しなければならないこともあるでしょう。
自分たちで空き家を整理する場合以下のような手順がおすすめです。
- 準備(3つの準備段階がある)
- 外注対策
- 必要なもの・不必要なものを分ける作業
- 不必要なものの処分
- 掃除
【準備】やるべきこととスケジュールの整理
準備段階の1ステップは、やるべきこととスケジュールを整理し、計画を立てることです。作業する日数・人数・方法などを決めましょう。
空き家を整理するための目安としては、広さやものの多さによっても変わりますが2〜4日、3人以上が必要です。「今日はリビング」「今日は2階」など、その日に整理する場所を決めておきましょう。また「必要なものを分ける係」「ゴミを運搬し処理する係」のように誰が何をするのか役割を分担しておくとスムーズに作業できます。
【準備】ゴミ処分方法の検討
ゴミ処分方法を検討しましょう。主なゴミの処分方法は以下のとおりです。
- 家庭ごみとして出す
- ごみ処理センターへ持ち込む
- 業者に回収してもらう
- 粗大ゴミとして処分する
空き家の処分で出たゴミは、家庭ごみとして出せる場合もあります。しかし、近隣への迷惑を考慮することも大切です。何回かに分けて出す、作業した人が手分けして持ち帰るなどの配慮を忘れないようにしましょう。直接ゴミ処理センターへ持ち込むこともできます。ゴミの扱いは、自治体によって異なりますので持って行く前に行政に確認しておきましょう。
自分で処理するのが難しい物や、大きなゴミは業者に回収してもらったり、粗大ゴミとして処分したりしましょう。作業を開始する前に業者と連絡し、ゴミを処分できるか確認しておくことが大切です。
【準備】必要な道具を揃える
作業を開始する前に必要な道具を揃えておくと、効率的に作業できます。例えば、下記の道具を用意しましょう。
- マスク
- 滑り止めがついた手袋
- 動きやすい服
- ゴミ袋
- ガムテープ・ヒモ類
- 殺虫剤
- 掃除道具(掃除機・ぞうきん・ほうき・ちりとり・洗剤・バケツなど)
- ゴミを載せるための車(自家用車の場合は汚れの対策をする)
空き屋にゴミがあふれている場合は、長袖・長ズボンやヤッケなどを準備した方が安全に作業できます。自分が実際に作業していることを想像しながら、道具を用意するとよいでしょう。
害虫対策
害虫対策をして、空き家の整理に臨みましょう。空き家には、ゴキブリ・ムカデ・蚊・ハエなどの害虫が潜んでいることが多く、作業中に出てくる可能性があるからです。殺虫剤を近くに置き、すぐに対処できるようにしておきましょう。作業中に害虫が出ると、整理のモチベーションが下がるきっかけにもなります。可能なら、前日に煙式の殺虫剤を使用し、害虫対策することをおすすめします。
必要なもの・不必要なものを分ける
作業しながら、必要なものと、不必要なものを分けましょう。「何が不必要なものだろう」と迷ったときには、以下を基準に考えると作業がスムーズに進みます。
- 今後絶対に使うことがない
- 1年以上使っていない
- もしかしたら使うかもしれない
「もしかしたら使うかもしれない」と考えていると作業は進みません。絶対に必要なものや取っておきたいものや思い出の品を除いて、日常的に使っていないものは捨てましょう。分けたものを一時的に置くスペースを確保すると、効率的に作業できます。
不必要なものの処分
準備段階で決めた方法で、不必要なものを処分しましょう。台車があれば、効率よく作業できます。自家用車でゴミを運搬する場合は、フラットにしてスペースを確保しましょう。シートを敷いて車が汚れるのを防ぐ対策も、大切です。
掃除
家が片付いたら、最後に掃除します。徹底的に掃除をする必要はありませんが、常識内できれいな状態にしましょう。掃除機やほうきで、小さなゴミを除去した後に、拭き掃除するだけでも、きれいになります。生ゴミで汚れた場所は、害虫が発生する原因になるので、洗剤を使ってできちんと掃除しましょう。
空き家整理業者の選び方のポイント
空き家の整理業者を選ぶときには、できるだけ安い費用で済ませたくなります。費用はもちろん重要ですが、信頼のおける業者を選ぶことが大切です。業者選びの際に、押さえておくべきポイントには以下のようなものがあります。いくつかの業者に見積もりを頼み、比較すると良いでしょう。
- 実績はあるか
- 口コミや評判は良いか
- 費用設定とサービス内容がハッキリしているか
- 見積もりは無料か
- 適切な値段か
- レスポンスが早いか
空き家整理の費用をできるだけ抑えるコツ
空き家整理費用は、コストを抑えるためのコツには以下のようなものがあります。
- できることは自分たちで行う
- 不要品を売却する
- 行政サービスの活用
少しのことを意識するだけで、費用を押さえられます。整理を開始する前に、上記を踏まえてできることがないか考えましょう。
できることは自分たちで行う
業者に委託することになった場合でも、全てのことを頼むのではなくできることは自分たちで行うと費用を抑えられます。例えば、下記のようなことができるでしょう。
- 小物類をまとめておく
- 捨てるものはゴミの日に出しておく
業者側の仕事内容が増えれば増えるほど、費用が高くなります。できることは自分たちでやっておきましょう。
不用品を売却する
業者が入る前に、不要品を売却しておきましょう。服・バッグ・靴・家庭用品などは状態によってはリサイクルショップやフリマサイトで売れることもあります。家にある金属を集めて、売却できるケースも少なくありません。家具や電子機器などを、欲しい人に譲ったり売ったりすることもできるでしょう。売れる物は売却するなら、ゴミ処理の費用を抑えられます。
行政サービスの活用
市町村が提供しているサービスを活用しましょう。例えば行政が管轄している「ゴミ処理センター」は、民間に比べて格安であることも珍しくありません。上手に活用するならコストを大幅に抑えられます。しかし、行政サービス内容や規定は場所によって異なります。事前に連絡し、捨てられる物や捨て方を確認しておきましょう。
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空き家を放置しておくと、犯罪のリスクや、罰金のリスクがあります。資産価値が下がらないうちに整理することが重要といえるでしょう。とはいえ、業者に頼むにしても、自分で行うにしても、整理には手間も出費もかかります。空き家の整理に困っていらっしゃる方は、ぜひフリーノベーションの利用をご検討ください。労力もコストもかけずに、空き家の管理ができるため、ストレスフリーです。使い道がない空き家を、よみがえらせ、有効活用するお手伝いをいたします。
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