耐震不安を放置しない!耐震補強×リノベーションで再生した築古アパート「晴レ屋 筑波荘」
築年数の経過した建物を所有されているオーナー様にとって、「耐震性への不安」は避けて通れない課題のひとつです。
「今は問題なく使えているが、今後のことを考えると少し不安」
「設備や間取りが古く、この先も入居者や買い手が見つかるのだろうか」
そんな思いを抱えながら、判断を先送りにしている方も少なくないのではないでしょうか。
実際、昭和期に建てられた木造住宅の多くは、当時の基準では十分とされていても現在の耐震基準と比べると差があり、柱や梁の劣化、基礎の沈み込み、壁量不足、腐食による構造の弱体化など、普段の生活では気づきにくい部分に課題を抱えているケースも珍しくありません。
近年では、こうした耐震性の差が、賃貸や売却、さらには宿泊運営(民泊・旅館業)における選ばれやすさにも直結しています。安全性が担保されているかどうかは、稼働率や収益性を左右する重要な判断基準となりつつあるのです。
しかし、耐震診断と適切な補強工事を行うことで、不安を抱えていた築古物件も活用の選択肢が広がり、「価値ある再生資産」へと生まれ変わることが可能です。
本記事では、耐震性に課題を抱えていた築古物件が、補強とリノベーションによって新たな価値を取り戻した事例をご紹介します。
今後の活用方法や出口戦略を考えるうえで、ひとつの判断材料としてご覧ください。
物件の活用にお悩みのオーナー様は、ぜひ一度ご相談ください!
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◆ 物件名:晴レ屋 筑波荘
◆ 築年数:1978年
◆ 構造:木造2階建て(2階部分)
◆ 広さ:72㎡
◆ 所在地:豊島区上池袋
依頼の流れ・現地調査
ご依頼をいただいたのは築48年のアパートで、今回のご相談では「2階部分のみを活用したリノベーション」が前提条件となっていました。1階には引き続き居住者がいるため、工事内容や将来的な運用においては、周辺住民や既存居住者への影響を最小限に抑える配慮が不可欠なプロジェクトでした。
現地調査では、外観や構造材に大きな損傷は見られず、建物としての魅力やポテンシャルは十分に残っていることを確認。一方で、耐震性の不足、水回り設備の老朽化、生活動線の使いづらさなど、現代の居住基準や宿泊施設として求められる安全性・機能性の面では課題があることも明らかになりました。
これらの状況を踏まえ、本プロジェクトでは「安全性の確保」と「利便性の向上」を最優先事項とする方針を決定。耐震補強を含めた内部の全面リノベーションを実施し、周辺環境への影響を抑えながら、将来的にも運用しやすい再生計画として進めることとしました。
工事のポイント
- 築古アパートの2階部分のみを活用した部分リノベーション
- 既存居住者・周辺住民に配慮した計画設計
- 現代の基準に沿った耐震性/水回り/動線への改修
エリア特性・コンセプト
物件が位置する北池袋は、池袋に近接した立地でありながら、落ち着いた住宅街が広がるバランスの取れたエリアです。周辺には学校や公園が点在し、ファミリー層の居住も多く、比較的治安が良い点も特長のひとつです。
民泊の観点から見ても、池袋の商業・観光拠点へ短時間でアクセスできる利便性を持ちながら、駅周辺の喧騒とは適度な距離が保たれており、「都心に近く、安心して滞在できる場所」として観光・ビジネス双方の宿泊ニーズに応えやすい立地といえます。
こうしたエリア特性を踏まえ、本プロジェクトでは単に新しく整えるのではなく、この街の空気感に馴染み、落ち着いて過ごせる空間づくりを重視。
古民家ならではの木の質感や歴史を感じる建具は活かしつつ、キッチンやバスルームなど生活の中心となる設備は現代仕様へ。照明やしつらえには、旅の余韻が静かに残るような温度感を持たせています。

ビフォー/アフター
アパート仕様の細かく区切られた居室や、分断された動線を見直すことからリノベーションはスタートしました。既存の間取りを一度リセットし、不要な壁や間仕切りを撤去することで空間を再構成しています。

こうして民泊施設として求められる開放感とスムーズな回遊性を確保し、滞在者が快適に過ごせる空間へ整えていきます。
・リビングダイニング
既存の柱や構造を残し、古民家ならではの面影を感じられるスペースに。新しくきれいに整えるだけではない、建物の歴史や温もりが自然と伝わってくるデザインです。

落ち着いた色味で統一された室内は、足を踏み入れた瞬間に温かさを感じさせ、民泊施設でありながら“住まうように滞在できる”安心感を与えてくれます。

奥にはリビングとベッドスペースが緩やかにつながり、柱や家具の配置によって視線を適度に区切ることで、ワンルームながらも単調にならない構成に。
心地よさを大切にした、記憶に残るリビングダイニングです。
・ベッドルーム
全3室の寝室があり、それぞれに異なる表情を持たせています。

こちらは個性的な形状を生かした寝室。
一般的には使いづらくなりがちな空間ですが、壁の配置やインテリアを丁寧に整えることで、圧迫感を感じさせない、開放的な空間に仕上げました。
大きめの窓からはやわらかな陽の光が差し込み、心地よい清潔感のある寝室です。

小上りスペースを設けた寝室。和風なインテリアや小物を随所に取り入れ、全体の雰囲気はどこか旅館を思わせる落ち着いたテイストに。宿泊者が「泊まる」だけでなく「滞在を味わう」ことができる、静かで心安らぐ寝室に仕上げています。
・バスルーム
オレンジのアクセントクロスを効かせた、印象的なバスルーム。落ち着いた色味ながら、扉を開けた瞬間に記憶に残る存在感があり、滞在体験にさりげない彩りを添えています。

このバスルームも少し不思議な形状をしていますが、その個性をあえて「特徴」として生かし、壁面や家具の配置を工夫することで、数字以上の広がりを感じられる構成に仕上げています。
ココミンカの活動
築年数の古い住宅や空き家、相続物件をそのまま抱え続けることは、維持費や税金、管理の手間だけが増え、資産としての可能性を十分に生かせていない状態ともいえます。
私たちは、古民家・築古住宅の現状調査から耐震補強、リノベーション設計、そして運用支援までを一貫して行い、建物が本来持つ価値を引き出すサポートを行ってきました。
弊社サービス「フリーノベーション」では、オーナー様の初期費用負担を抑えながら、リノベーション、用途転換、宿泊運営までをトータルで支援しています。
単に建物をきれいにするのではなく、地域性や建物の特性、需要を踏まえた「収益につながる活用モデル」を設計し、再び選ばれる不動産へと再生すること。それが私たちの考えるリノベーションです。
「いつか使うかもしれない」と思いながら維持し続ける前に、まずは一度、今後の可能性を一緒に整理してみませんか?
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